【欲張るキャリア vol.2】仕事をしながらの不妊治療は可能?増える体外受精を行う女性の働き方

体外受精による出産は年々増えています。1年に行われる体外受精は40万件を超え、赤ちゃんの20人に1人は体外受精によって生まれているといいます。

体外受精とは、

体外に女性の卵子を取り出し、パートナーの精子と一緒にして受精させ、できた受精卵を子宮に戻して着床を促す治療

(参照:神奈川レディースクリニック:http://www.klc.jp/cure/ivf1.html)

です。しかし卵子を取り出す採卵だけでも10万円近くするなど、妊娠を望む女性にとって費用は大きな障壁となっています。いつまで続くかわからない妊活に共働きでなければ生活が苦しいという家庭ももちろんあります。そこで今回は初めての体外受精を考えている人や、2人目の体外受精を考えている人に、病院選びから職場環境まで、仕事をしながら不妊治療を行う方法をご紹介します。

仕事を続けながら体外受精は可能

仕事をしながらの体外受精は可能です。

基本的に仕事を休む必要が出てくるのは、月経開始の3日目頃までに受診する「採卵日」と採卵の5日以内に行われる「胚(受精卵)移植日」の2日間です。通院を始めれば会社に迷惑がかかると考える人は多いですが、実は両立は可能です。

しかしながら体外受精は卵巣の刺激から、採卵、受精、胚移植まで数回通院する必要はもちろんありますし、1回で妊娠に至る人ばかりではありません。

次では仕事と両立する上でのクリニックの選び方について見ていきます。

あなたの生活を助ける病院の選び方

体外受精を行う病院を決定する上で主に確認すべきことは次の5つです。

受診できるスピード

体外受精をするとなればできるだけ早めに動き出しておきたいものです。

自分の年齢を鑑みて早めに受診をされるのであればなおさら受診できるスピードは大事になってきます。スピードを重視したい場合は婦人科ではなく、不妊専門です。

またあまり知られていませんが、妊活中で妊娠を心待ちにしている時に他の子供の様子をみるのは耐えられないことももちろんあります。そんな時に不妊専門の病院であれば同じ悩みを持った女性しかいないので気負うことなく通うことができます。

担当医とのコミュニケーションの取りやすさ

体外受精は担当医との信頼関係が非常に重要になります。

繰り返すサイクルの中で妊娠を喜び合うのも寂しさを共有するのも担当の医師です。いつどうなるかわからないからこそ親密なコミュニケーションは欠かせないですよね。

大きな病院では担当医師が当番制になっていることもあります。またクリニックも規模によっては2~3名の医師によって成り立っているところもあります。自分が通う病院での先生との距離感は知っておいた方が良いでしょう。

治療方針

初めての体外受精であればわからないことが多くても仕方ありません。だからこそ信頼できる病院に自分の今後について一緒に考えて欲しいですよね。

病院の治療方針はそのまま患者の意思決定に影響を与えることは少なくありませんし、できれば2人目も同じ先生で、と思うお母さんは実際に多いです。

病院の治療方針をサイトなどで確認しておくのがオススメです。

通院のしやすさ

仕事をしている女性にとって、通院の距離はもっとも気になるところですね。

治療初期は会社の近くで通うくらいで考えても良いかもしれませんが、妊娠し出産まで一気通貫で行う病院に行くようであればやはり自宅近くの方が安心です。

仕事としばらく両立して行くためにも診療時間を確認し、通院を面倒だと思わないような病院を選ぶのが良いでしょう。

求めている医療技術があるか

意外と知られていませんが、体外受精は実際にそれを行う培養士の腕がかなりものを言います

どれだけ患者が努力しても意味を成さなければお金も時間も無駄になります。病院ではそこにある限りの環境しか紹介されませんが事前に数人の医師に診断方法を聞いてみるのも良いかもしれません。

仕事をしながら体外受精を行うとなると、忙しさからどうしても医師に全て任せきりになってしまいます。また中には身体をいたわることができず、これまで通り働き詰めになってしまっている人もいるでしょう。

体外受精と仕事を両立するためには、病院の仕事に対する理解と抑止、旦那さんや家庭の受容と抑止、職場の理解と受容が不可欠です。

その中でも特に不妊治療においてもっとも悩ましいのが仕事を急にキャンセルしなければいけないことです。次では仕事と体外受精の両方をこなす上で考えておくべきことについて見ていきます。

体外受精で大切なのは家族と病院と職場の理解

体外受精などの不妊治療は採卵までにどれくらいの日数が必要なのかなど予測はできるもののそれ通りにいくことばかりではありません。

会社を早退して病院に行ったものの、採卵できるほど卵子が成長していない場合は翌日に来ることもあります。その翌日に重要な会議が入っていて欠席、なんてことももちろんあります。

では体外受精とうまく付き合う仕事の仕方とはどんなものなのでしょうか。

自分以外の人でもできる状態を常に作る

これは絶対に必要なことです。こうした治療を受けていない状態でも常に自分以外の人ができる状態にしておくことで極力迷惑がかかっているという状態をなくすことができます。

常に最悪のシナリオを想定する

次の日の予定などが読めない限り、「明日は大丈夫だろう」ではなく、もしかしたらダメになるかもしれないという意識を持っておく必要があります。

1に加え、スケジュール管理までこうした意識が徹底できれていれば、突発的なことが起こっても別で対応することができます。

会社にとって重要な人材であることを理解する

図らずしも妊活中女性のほとんどが会社にとっては働き盛りで、かつ後輩を育成するようなポジションにいます。

会社に対する感謝と配慮は必ず必要です。その一方で会社に対して迷惑と感じてしまい、知らぬまの退職をされる方が会社にとって痛手です。

それであれば今後の女性のことも考え、妊活中女性向けの制度を取り入れるなど改善の余地はあるはずです。自分の働き方を体外受精のためのものに変化させ、理解ある会社でキャリアと女性の幸せの両方を追い求めていきたいものですね。

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