金銭vs感情、私が仕事で受け取る報酬はどっちか

お金を稼ぐため。すなわち生活のために仕事をすることが、私たちの生活の中での一番大きな意味を成しています。

一方で、お金を稼ぎつつも、成し得たい成長や何者かになりたい感情がある。だからこそ人はこんなにも生涯における大半の時間と、体力と、心のキャパシティーの多くをささげて働くものだと働きつつも母を続ける私は思います。他者の働く女性が自分より輝いているように見えるときもあり、鏡にうつる疲れた自分の顔から目を背けたくなるときもあるでしょう。けれど、現実には生活のための労働であっても、この頑張りが人生を豊かにすることにつながっていると感じられるのであればこんなに幸せな時間はないですよね。

「働く」ということについて、年代別にみる仕事に対する意義の統計と、保育園ママ・幼稚園ママ、専業主婦経験もした筆者の経験談を交えながら、いまいちど見つめ直す機会が日常の一瞬に必要なのではないかと思います。まさに今人生の重要な時期を過ごしているあなたには尚更読んでいただきたいと思います。

仕事の意義とは

仕事をしないと生活ができないから働く。きっと世の中の大多数の方がお金のために仕事をしているものであると思います。教科書的に綺麗に「やりがいのため」と言える人がどれほどいるでしょうか。

実際に総合求人・転職支援サービス『エン転職』を運営するエン・ジャパン株式会社の「仕事」に関する調査でも、働く理由の1位はどの世代でも「収入」となっています。続いて2位に「自身の成長のため」、3位が同ポイントで「人生経験を積むため」「知識・スキルを得るため」となっています。

私自身は次男の出産を機に会社を辞め、一度は専業主婦になりました。子ども2人が同じ保育園に入れないことに加え、往復3時間の通勤時間による負荷、育児と仕事の両立へのジレンマなど、その退職理由は複数ありました。次男の出産後の育休中には、進退についてかなり悩みましたが「育児に専念する時間ももってみよう」という気持ちが勝り、退職することを決意しました。 気づけばそれまで働いている生活が当たり前で、いざ辞めてみると、肩の荷が下りた身軽さに喜んだのもつかの間、喪失感がすぐにやってきたことを覚えています。願っていた小さなわが子との生活に満たされている気持ちがある反面、仕事を手放してしまった喪失感。何にも属していないという孤独感。自分の収入がなくなってしまった不安感。働き続けている同僚や友人への憧れ。いろいろな感情の色が混ざり合い、なんとも表現しがたいマーブル状のような心理状態がもやもやと長く続いていたのでした。

失って気づいたのは、仕事が多くの角度から私の生活を支えていたということです。収入面を前提として、私を形成する、むしろ私自身の大半をつかさどっていたことに気づかされ、自分にとっての「仕事の意義」をみつけるきっかけとなりました。

仕事の意義は、生活と2分できないだけではなく、辞めて初めて気づける価値なのだと気づかされました。

年代別仕事に対する意義

次に統計から仕事に対する意義が年代別にどのようなものか、見てみたいと思います。2013年10月に20代~50代の就労者616名を対象におこなわれた、株式会社オウチーノによる「働く目的・モチベーション」に関する実態調査では以下のように発表されています。

【年代別】あなたの働く目的は何ですか?

すべての年代において、1位「生活・家族のため」2位「自由に使えるお金が欲しい」3位「貯蓄するため」となっています。4位以降から年代による傾向がわかれ、4位は、20代・30代は「自己成長のため」40代・50台は「仕事が好き・面白い」となっています。

20代・30代はがむしゃらに働き、40代頃から仕事に対する面白みを感じるようになれる、ということかもしれません。また、男女によって違いのあった項目でみると、男性のほうが「生活・家族のため」の割合が高く、一方、女性は「自由に使えるお金が欲しいから」「貯蓄するため」「社会とのつながりや友人を得るため」という項目が高い結果となっています。家族を養う、生活を維持することを目的とする傾向にある男性と比べると、女性の方は、仕事を通して自分が自由に使うお金や、外とのつながりを得ることを目的としている傾向が強いようです。

専業主婦経験のある私からしてみても、とても合点のいく結果だと思います。家庭の収入が一馬力となると、どうしても自由にお金を使いづらくなること、狭い社会の中で生きているような感覚になり不安になること。働くことでその問題は徐々に薄れていくように感じていました。

意義は金銭報酬か感情報酬か

統計からみると仕事の意義が「生活するため」、つまり金銭報酬が大多数であるということは分かりました。しかし、私個人にとっても、実際に周りのイキイキとしている働く女性を見ていてもそれだけではないように感じます。

私自身、なぜ仕事をするのか、なぜ仕事をしていたいのかを突き詰めて考えていくと完全に感情報酬です。極論でいうと「形に残ることを成し遂げたい」「人の役に立ちたい」を経て、「褒められたい・認められたい」にたどり着きます。

家事も育児も基本的に「できて当たり前」で、結果が目に見えるわけでもなく、評価が数値化されて報酬になるわけでもない。報酬があるとしたら家族の笑顔と、ありがとうの言葉だけなものです。仕事をすることに長い時間と労力をささげていた私にとっては、そこがとても物足らなかった。満足のいく達成感を感じることができませんでした。

仕事をしていると、何かしらの成果が分かりやすく形を成し、達成感を味わうことができる瞬間があります。もちろん、家庭においても子どもの成長を感じた瞬間や、うまく料理を作れたときなど、達成感を得ることのできるタイミングはあります。しかしその瞬間は日々の忙しさに紛れて流されてしまいます。仕事と家庭に意義を持つことは欲張り、だけど私にとっての欠かせない要素なのです。

まとめ

妻と母とワーカーとの顔を使い分けながら働くワーキングマザーの生活は、楽しいことばかりでなく、体力的や精神的にも本当に厳しいものです。楽しいか、厳しいか、その比重でいえば厳しいことのほうが圧倒的に多いものです。すべてを投げ出したくなる日や、もう一歩も動きたくない!と床で行き倒れたくなるほど疲弊することもあるでしょう。

なぜ働いているのか分からなくなり、もう辞めちゃおうかな、そんな風に投げやりになってしまったときは「働くモチベーション」を3つ、立ててみることをおすすめします。

なぜ3つなのかというと、どれか1つが折れて成り立たなくなってしまっても、残りの2つで立ち続けることができるからです。この方法は以前、上司に教えていただき、夫にもシェアしました。夫婦のラインのノート機能に保管されています。

ちなみに私は「成長」「お金」「自分が好きと思える自分で居られるから(自己実現)」です。ほかに取りえもないですし、好きなことをやってお金がもらえるなんて幸せだな、そう思っています。どうせやるなら前向きに。お金をもらいながら好きな自分でいられるなんてラッキーだ、そう思いながら職場へ向かってみると、気づけば職場での自分の姿も理想の自分に近づいていた!そんな魔法のようなうれしい効果がおこるかもしれません。

【参考リンク】

・「働く目的・モチベーション」に関する実態調査:https://corporate.o-uccino.jp/wordpress2/wp-content/uploads/2013/10/pr20131029_hatarakuimi.pdf

・「あなたが働く理由は?」:https://www.huffingtonpost.jp/consultant-enjapan/story_b_7593218.html

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