転職を成功させる人はやっている、当たり前にやるべきたった1つのこと

転職活動をどう始めるかは人によってそれぞれですが、そう何度も来ない転職を成功させたいという思いは共通しています。

転職活動を始めたり、育休から復帰時の転職の際に使用したりするのが「〇〇ナビ」のような転職サイトです。登録だけした人もいれば、就職活動以来という人もいるでしょう。

今回は転職活動を考える女性目線で、2018年5月現在の転職市場動向に基づいた、最新の転職トレンドと失敗しない転職活動の仕方をお伝えします。

職を探している人が重宝される時代


こちらの図は厚生労働省のサイトに記載されている有効求人倍率を表しています。

有効求人倍率とは、有効求職者に対する有効求人の割合のことで、グラフ右のY軸が1.0を超えていれば、「より企業が人を求めている」ということになります。2017年から微増を続けていて、1.6倍付近となっています。つまり一人の有効求職者に対して1.6社が人材を探しているのです。

いかに職を探している側が“有利”な状況にあるかわかったでしょうか。売り手市場とも言われますが、現在は非常に職につきやすい状況になっているのです。

労働市場の変化を捉えておくことは転職活動の成功に大きく関わります。次では早速市場のトレンドを見ていきましょう。

応募からスカウトの時代に

これまでの転職活動はナビと呼ばれる求職サイトに登録し、多くの企業の中から応募したい企業を見つけるという、「求職者<企業」の構図が出来上がっていました。企業は努力しなくてもナビに載せておけば応募者を獲得できたのです。

しかし現在は「スカウト」と呼ばれるものが多く使われています。これは求人倍率が上昇するに連れ、企業が自ら候補者にスカウト(自社の面談や面接に呼び込むこと)を送り、求職者との接点を持たなくては良い人材を確保できなくなってきたためです。要は企業の方が自社に合う人材探しに必死になっているのです。

そして実は面接担当者自身がスカウトのメッセージを送ってくるケースは稀です。基本的には若手や人事が地道にスカウトを送っているケースがほとんどです。そうなると、会社の顔もしくはエース級の人材が面接に使う時間を意義あるもの(=採用可能性が高いもの)にすることがスカウト担当者の使命となり、できるだけ良い人材を見つけたいと思っています。

新たな職を探している人からするとスカウトを得るために有効にそのサービスを使わない手はありません。当たり前ですが、良い人材には多くのスカウトが集まる可能性は高くなるのです。

スカウトの時代に選ばれる人材の特徴

選ばれている人材の特徴はプロフィールのアップデートをしている人です。

スカウト担当者がスカウトを送る際に一番困るのが「どんな人物なのかほとんどわからない」ことです。例えば、仮に大手の名が通った企業に勤務していても、それ以上の情報がなければ、スカウトの担当にとっては「正社員として勤務していないのではないか」「業務委託の可能性もあるかも」と躊躇ってしまうものです。確かに上司に面接を依頼するのに「よくわからない人」の面接を依頼したいとは思わないですし、よくわからない人のプロフィールを見たいと思う人はいません。

これまでどんな経歴でキャリアを積んできたのか、現在どのような状態なのか、何ができて、今後どのようにしていきたいのかなどを細かに書き、事実と自分なりの解釈を付け加えることでより深みのあるプロフィールになります。写真などもできるだけ本人の表情がわかるものを選ぶことで「当たり前のことができる人」という印象を受けるのです。

スカウトを受けるためには「まず一回会ってみたい」と思わせることが何よりも大事です。「どうせ・・・」と思ってしまうかもしれませんが、企業からすると会ってみたいと思えばまずはテレビ電話などでも面談がしたいと思うものです。

さらにスカウトを受け取ると「前給保証」や「書類選考免除」など普段は得られない特典があります。子供が家にいてなかなか転職を始めるきっかけを掴めないという方は是非スカウトを得て自分自身を優遇できるようにしてみても良いでしょう。

いかに効率よく転職を行うか、スカウトを使うことによって忙しいあなたの新しいキャリア探しは成功に近づいて行くはずです。