ブランク明け8割の主婦が感じる? 「家庭」と「仕事」の板ばさみのリアル

育休明けで仕事にブランクがある主婦は仕事の復帰に一定の不安を感じてしまいます。仕事に復帰する際に「社会復帰」などという言葉が使われることがありますが、そもそも社会にいるので適切な言葉ではありません。しかし実際に育児をするとまるで「社会から断絶された」気持ちになる主婦は少なくないのです。そこで仕事復帰の際に感じる不安とその不安を解消する復帰の方法をご紹介していきます。

8割以上が感じている復帰の際の不安

第一生命保険株式会社が行なった「女性の継続就業に関するアンケート調査」によると、「職場復帰できるか不安だった」という設問に6割以上の復帰経験をした女性が不安だったと答えています。

また「復帰後に育児と仕事との両立ができるか不安だった」という設問に8割以上が不安だったと回答しています。

ブランクからの復帰をする際、多くの主婦が職場復帰自体よりも、復帰後の両立について不安を抱いているのです。

では両立をする際に具体的にどのようなトラブルが発生するのでしょうか。実際にあった事例をもとに見ていきます。

ブランクから復帰してみんなが最初に困ったこと

復帰が決まった女性に多く見受けられるのが「思わず仕事をしすぎてしまう」ことによる、職場と家庭の板挟みにあうことです。

復帰した主婦が仕事をしすぎる理由は2つあります。仕事に復帰して、没頭してしまうのは育児とはまた違った感覚を取り戻す喜びキャッチアップできない様々な変化への焦りを感じてしまうためです。結果的に残業を行うなどして仕事のキャッチアップをすることになりますが、主婦にとって残業は大きなダメージです。

実際に

「私が復帰して3週間目に残業をし始めた頃から夫が先に帰って不慣れな料理や子供の面倒を見ることも増えていきました。最初は理解を示してくれていたのに、いつの間にかこれが最後と言って残業する日が増えていきました。」(40代会社員 富山県)

「復帰してすぐの頃は駆け込みで保育園に迎えに行っていましたが、段々10分、20分と遅れるようになり、保育園からもいい加減にしてほしいと怒られることも増えていきました。今は時間通りに会社を出るようにしていますが、会議が行われているところを抜けるわけにもいかない状況にジレンマを感じます。」(30代会社員 東京都)

といった声が聞かれました。

仕事に夢中になるあまり家庭のことを疎かにするとパートナーとの衝突は逃れられません。

「そこまでしてやる必要があるの?」

あなたの周りにも同じように夫が妻にこの一言を投げかけている人がいるのではないでしょうか。決して夫は「ムカつく」から言っているのではありません。むしろ慣れない仕事と家庭の板挟みにあっている主婦であるあなたのためを思って言ってくれていることがほとんどです。しかしそれでも家庭を思う気持ちと仕事をしなければいけない責任感の間で時にはパートナーを傷つけてしまうことは少なくないでしょう。

それでも仕事に目覚めた女性は仕事にまっすぐで仕事をしないようにするなんて無理です。仕事との両立以上に仕事を優先したい気持ちと周りの理解のギャップがブランク明けの主婦の肩に重くのしかかっているのです。

ではブランク明けの仕事と家庭の葛藤から逃れる方法はあるのでしょうか。主婦の仕事復帰の仕方に目を向けて最新の復職の方法について紹介していきます。

仕事復帰と家庭の不満を和らげる方法

多くの女性にとって仕事と家庭の両立をするために「慣れ」は両方をきちんとこなすために一定の期間必要です。仕事がいざ始まれば1週間もしないうちに目の前のことにいっぱいいっぱいになりますし、家事や育児が雑になれば旦那さんが憤るのも無理はありませんよね。つまり主婦として家庭を支えながら、仕事にいかに早く慣れるかがポイントなのです。

ではどんな働き方であればこの「慣れ」を無理なく行いながらお金を稼ぎ、正社員として復帰できるのでしょうか。

突然正社員としての復帰であればPCを使うことも、周囲の社員とコミュニケーションを取ることもブランクある主婦にとっては難易度が高いものです。だからといって、パートをするとなると「もしかするとこのまま正社員になれないかもしれない」という不安といつも隣り合わせになるますよね。

仕事に復帰して急なスピードの変化に一生懸命になり、旦那さんに物言いをされ、結果的に退職してしまうのは勿体無いですし、自分のキャリアに大きく負の影響を与えます。

そこで今回は主婦向けの「インターンシップ」をご紹介します。

自分のキャリアを諦めない! 話題の主婦インターンとは?

主婦インターン制度はブランクから仕事に復帰する主婦が、いきなり正社員として働くのではなく各々のペースに合わせて「インターンシップ」という形でまずは参加するというものです。

この形であれば就業予定の企業の中の人やカルチャーが自分に合うかを働きながら見極める期間を持つことができます。また実際に働いているため、保育園の申請を行うことも可能になるのです。

ちなみに主婦に対するインターンは外資系企業のゴールドマンサックスやJPモルガン、IBMという一流企業でも幅広く実施されています。そして実際にそういった一流企業の人事の間でも出産を経たブランクある女性は一定の期間の慣れとキャッチアップによって輝きを取り戻し、かつてのようにのびのびと働くことができると感じているのです。

主婦インターンシップはこちらから

主婦が仕事に復帰することは決して簡単なことではありません。しかしブランクがあることによって理想の自分になれないわけではありません。本来の自分の仕事に対する情熱を忘れず、活躍できるフィールドを見出すことで必ずまたあなたらしい働きができるのではないでしょうか。

参考:

第一生命保険株式会社:http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2014_064.pdf
President Online:http://president.jp/articles/-/22142