株式会社Globee・阿久津美智子さん|子育て1年目で転職を決意した結果、仕事も子育ても楽しめるように

バックオフィスでの経験やキャリアアドバイザー経験を経て、現在はAI英語学習アプリabceed(エービーシード)などを展開する株式会社Globee(グロービー)に2022年2月に入社した阿久津美智子さん。ワーママとしての転職を経て変化したキャリア観や、現在の働き方についてお聞きしました。


阿久津美智子(あくつ・みちこ)プロフィール
株式会社Globee 経営企画室 広報担当
新卒でパナソニックリビング株式会社に入社。約3年間バックオフィス業務に従事。その後、時短転職に特化したスタートアップベンチャーに転職。主にキャリアアドバイザー職として約3年間従事。また産休育休中に国家資格キャリアコンサルタント職を取得し、現在は株式会社Globeeにて広報担当者として従事。

現在の仕事内容について

株式会社GlobeeはAIをフル活用して効率的に英語を学習できるアプリやツール、サービスなどを開発しています。
その中でもメインの事業がAI英語学習アプリ「abceed(エービーシード)」です。これは市販されている700以上の英語教材コンテンツにアクセスできるアプリで、2022年12月には登録ユーザー数が300万人を突破するなど急成長しています。
また、2023年3月にはソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの映画・ドラマ作品を活用した、日英同時字幕・語注解説、フレーズ単位での英語学習が可能となりました。

現在Globeeの広報担当として各メディアに企業情報を掲載いただくために、記者さんにアプローチをしたり、プレスリリース作成やオウンドメディアのnote運営などを行っております。プライベートでは3歳娘の母です。

自分自身のキャリアアップと子育てとの両立を考え、転職を決意

子どもが1歳の頃、自分自身のキャリアアップと子育てとの両立を考え転職を決意しました。転職を考えるきっかけとなったのはやはり、子育てと仕事の両立が始まってからです。
前職ではキャリアアドバイザーとして勤務していたのですが、業務がとても忙しく、土日や夜遅くに稼働することも多々ありました。それでも仕事が好きだったので楽しく働けていたのですが、出産後、子育てと仕事の両立の難しさに直面しました。

その当時は夫の仕事もかなり忙しく、基本ワンオペ育児をしながら、仕事のタスクをひたすらこなす日々を送っており、全く心に余裕がありませんでした。
その為、子どもが少しでもワガママを言って寝ないと怒ってしまったり、目の前の数字やタスク処理だけに注力してしまい、自分自身のキャリアアップを考える余裕などは全くありませんでした。
子育ても大変な面だけに意識がいくようになってしまい、子育てと仕事の両面において、負のスパイラルが生じていました。
このままではどちらも中途半端になってしまうと感じ、子育てと両立しながらでも自分自身がよりキャリアアップできる企業へ転職したいと転職活動を行いました。

未経験広報への挑戦!本や他社企業の広報さんから情報収集の毎日

キャリアアドバイザーの経験を活かして、企業人事への転職を考えていましたが、たまたま転職活動中にGlobeeから未経験広報ポジションでスカウトメッセージが届きました。
正直広報としての転職は考えていなかったのですが、広報活動を活性化することにより、会社全体の認知度や採用活動の強化にも繋がることに魅力を感じ、未経験広報への挑戦を決意しました。
また、転職の理由でもあった子育てと仕事の両立を叶えるべく、基本的にリモートワーク勤務ができ、フレックスタイム制のある現職へ転職をしました。

いざ転職をしたものの、未経験広報として入社した為、何もかもがゼロからのスタートでした。転職した当時は多くの広報本を購入し、まずは知識をインプットしていきました。
その中でも私が特に読みこんだ本は、野澤直人さん著の「【小さな会社】逆襲の広報PR術」という1冊です。
この本ではベンチャー企業の広報活動のノウハウがぎっしり詰まっており、多くのことを学ばせていいただきました。企業広報観点からだけではなく、メディア側の観点も学ぶことができる点が非常に魅力的な1冊です。内容も非常に具体的に記載されており、すぐに実行に取り掛かれるものが多いのも魅力の1つです。この本を読んで実際に実行に移したり、心掛けていることは今でも多くあり、時折読み返しています。

また、広報は横のつながりが大事!というのはどの本にも載っていたので、まずは他社広報さんとの横のつながりを増やす事に重点を置きました。
TwitterのDMや広報コミュニティ、他社広報さんからのご紹介などから沢山の方々とお話し、他社広報さんとの情報交換会、セミナーや勉強会参加、その他コミュニティーでの交流会への参加と多くの他社広報さん達から学んでいきました。広報活動の情報交換は勿論のこと、広報さんは子育て中のママ・パパも多く、子育てと仕事の両立という観点からもいつも多くの事を学ばせていただいております。広報として転職する前は他社企業さんとの交流などは全くなかった為、この点も広報として転職して良かった点の1つです。

思いきって転職して良かった!
これからも子育てと仕事のバランスを大切に

転職をする前は正直不安も多くありましたが、今は心から転職をして良かったと思えています。しかし、子育てと仕事の両立は本当に難しく、全てを投げ出したい時もあるのが本音です。(笑)子育てをしていると子どもの体調不良や遅くまで勤務ができないなどの制約も多い為、量でカバーしていた仕事がなかなかできないこともあります。
その為、子育てと仕事のバランスを保つことが難しく、かなり悩んでいた時期もありましたが、転職をきっかけに「無理をしすぎないことも大切」だと、マインド面も変えることができました。
全てを完璧にこなそうとするとどこかで歪みが生じてしまう為、優先順位を付けてできることと、できないことを切り分けて今では考えるようにしています。
ありがたいことに今の職場は子育て世代も多く、社内の雰囲気も子育てに理解がある為、楽しく両立しながら働くことができています。
また、限られた時間の中で高いパフォーマンスを発揮している仲間の元で働けていることは自分自身の成長に大きく繋がりました。

子育てと仕事の両立をするには家庭内の協力は勿論のこと、会社の協力なしでは絶対に不可能だとワーママになって日々感じています。

休みの日は娘と思いっきり遊ぶ

転職をして一番変わった点は休みの日の使い方です。前職では土日に稼働をしてしまうことも多々ありましたが、今はオンとオフをしっかりと使い分けて勤務できています。
その為、土日は娘と思いっきり遊ぶことに注力できており、子育ても楽しむ余裕が生まれました。子どもが寝た後は大好きなアーティストのライブDVDや映画やドラマを観たり、マンガを読んでリフレッシュするなど今では息抜きの時間も作れるようになりました。

ワーママとしての転職は不安があったものの、転職したことによって仕事も子育ても以前より楽しめている自分がいます。また、未経験分野にチャレンジすることができたのも、自身のキャリアアップに繋がっていると感じています。
今後も子育てと仕事の両立を楽しむことを忘れずに、自身のキャリアもしっかりと考えていきたいです。