1年で3億円を手にした女性経営者が毎日している、自分への問いかけとは

株式会社スマートメディア 代表 | 成井五久実

女性というだけで、「家庭を持つ」か「キャリアを築く」かという二択を迫られることがあります。今回は、起業して1年で3憶円の事業売却に成功した女性経営者、株式会社スマートメディアの成井五久実さんに、二択ではない「自分らしい人生」の送り方について伺いました。


女性の幸せを得るための起業

――起業のきっかけを教えてください。

両親の影響で、起業することはずっと自分の目標でした。

特に20代のうちに起業することを目標にしていました。新卒で入社したディー・エヌ・エ ーを3年で退職。正直、特に目立った成功は収められませんでしたが、20代で起業するには新規事業の立ち上げを経験する必要がある。そう考えて転職を決意しました。

―― 起業のために、女性の幸せが多少なりとも犠牲になる不安はなかったのでしょうか。

いえ、むしろ独立したほうが結婚生活も子育ても楽になると考えていました。休みが自由、とまではいかないですが、会社員の身と違って時間の使い方やキャリアプランは自分で決められます。

大企業で働いていても、出産などによってそれまでのポジションを失っている女性を多く 見かけます。私はライフイベントによって、自分の能力とは無関係に裁量権を奪われている女性の姿を見て、憤りを感じました。女性の自由な働き方や生き方を体現することも、起業した目的の一つです。

やりたいことをやる人生を送りたい

―― 転職や起業で働く環境を変えることに関してはどのようにお考えでしょうか?

私は2社目で花開きました。もし、1社目にそのまま残っていたら経営者としての自分はい なかったと思います。だから自分という可能性を一つの会社の評価で終わらせてしまうことは、キャリアを積みたい人にとってはリスクだと考えています。

私の場合は、常にポジティブな気持ちでいることを心がけており、1社目で成果が出せなくて叱られている時も、「私はこんなもんじゃない!」 という根拠のない自信で乗り越えました(笑) 

今いる環境の延長線上に「なりたい自分」がいないと感じるなら、すぐに行動を起こすことをおすすめします。将来出産を考えている場合、女性は男性と比較して、思いっきり自分のためだけに働く時間が少ないと思うからです。

―― 女性の幸せを手に入れるために起業するという考えは、小さい頃からおもちだったのですか?

そうですね。母は自宅でカウンセリングルームを開いていて、幼い頃から自分のワクワクすることをやっている姿を見ていました。起業することは人生の自由度を高めることだと、母親の働く姿から学びましたね。

実際に社会で揉まれる中で、自分が自分らしく自由に、子育てや仕事を思いっきり楽しむには起業が一番の道だと実感しています。

プライベートと仕事は“どちらも”実現できる

―― 起業にあたっての不安はなかったのでしょうか?

不安がまったくなかったといえば嘘になりますが、死にはしないと思って起業を決意しました。

私の場合、20代はプライベートより仕事に重きを置いてきました。逆にいうと、「仕事で突き抜けた実績を上げれば、結果として仕事も恋愛も上手くいく」とポジティブに考えていたのです。

恋愛は「相手」ありきで努力と直結しないものだと考えており、その点仕事は「自分」の努力に対して結果は裏切らない。このご時世、一生都内で良い暮らしがしたい場合、年収が高い相手と結婚するというほうがとんだ博打だと思います(笑)

自分の幸せは自分で掴む。最悪、一人で生きる時も潰しが利く。そのために体も心も元気な20代のうちは、仕事を頑張ることをおすすめします。

ただ、だからといってプライベートをすべて捨てたわけではありません。むしろ、プライベートがキャリア形成に大きくプラスの影響を与えたこともありました。一つの飲み会からインスピレーションを受けたり、恋愛した相手から仕事のメソッドを教えてもらったり……。ふだんから仕事とプライベートの垣根を作らないようにしているからこそ、「どちらか」ではなく「どちらも」 追求できたと思っています。

自分の人生を生きるという意識

―― 仕事やプライベートにおいて、常に意識しているのはどんなことでしょうか。

「自分で選択した」という意識を持つことです。プライベートも仕事も、自分が選んだと いう感覚を持てないと幸せにはなれないと思います。

私自身も20代の頃は多くの失敗を繰り返してきました。目の前のことに手がいっぱいになるあまり、恋愛に埋没して仕事をおざなりにしたり、著書『ダメ億』でも書きましたが、仕事で信じられないミスをしたり……。

でも、そんな時こそ自分ではない誰かのせいにして生きないことです。

毎日、毎週、毎月にそれぞれ「自分の人生をどれくらい主体的に生きられたか」を振り返る時間を意図的に作っています。「その仕事や恋愛は本当に自分がしたいと思ってしたのか」「上司に言われたからやった仕事はなかったか」と問いかけるようにしています。

他責にしている自分に気づいたら要注意。自分を軌道修正し、もう一度「すべて自分がやりたいと思って始めたこと」という意識を持って、さまざまなことに取り組んでいます。

 

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