【港区の医療施設紹介】そろそろ2人目…と考える子育てママへ

初めての出産は待望の赤ちゃんに出会える喜びがある一方で、疲れている身体のまま始まる育児で眠れない日々が続くと子供の笑顔に癒されながらも辛く感じることもあると思います。

そんな大変な時期も落ち着いてくると、そろそろ2人目をと考えるご夫婦もいらっしゃるのではないでしょうか。

可愛い我が子の笑顔、そこにもう一人増えたらもっと楽しいだろうと考えたり、兄弟姉妹と過ごさせてあげたいと考える方も少なくないのではないでしょうか?

「二人目不妊」という言葉を知っていますか?

希望した後すぐ自然に授かることが出来たら、それ以上に望ましいことはありませんが、実際は二人目不妊という言葉も、医療の業界では一般的です。

 

不妊治療を専門とする病院のHPでも、「二人目不妊」について説明していることも少なくなく、それだけ医師や医療従事者も課題と感じていることがわかります。これは、まず不妊という一見ネガティブに聞こえる言葉への抵抗感を持つ方もいらっしゃるからだと思います。

一昔前に比べれば、この不妊という言葉へのネガティブな印象はかなり和らいできてはいますが、過去、QOOLキャリア主催セミナーでご講演された先生方からも、

「一人目が自然妊娠で生まれたのに、なぜ二人目を授からないのかわからない」といった相談をうける事も少なくないとの声が寄せられています。

過去に出産できたので身体には問題ない、と考えることはおかしなことではないと思いますし、実際に二人目も順調に妊娠をされる方もいらっしゃいますから、そういった疑問を持たれたり、不妊という言葉に対して抵抗感を感じることも自然と思えます。

ですが、第一子を出産して数年経った状態の身体は、以前と同じものではありません。また共働きなど様々な理由で妊活への時間が十分に取れない環境であるならば、早くから不妊治療を行う病院への受診を検討する方が良い場合もありますので、「二人目不妊」という言葉について焦点を当てつつ、子育て世帯も通いやすい病院の紹介をさせて頂きたいと思います。

二人目不妊の定義

二人目不妊とは一般的に、卒乳後、妊娠を希望し1年以上避妊せず性交渉を行っても妊娠しない状態を指します。
※一人目を体外受精で妊娠したなどの場合は、期間に囚われず早目に病院を受診することが勧められていたり、クリニックによっては初産年齢が35歳以上の場合 は、期間を半年としていることもあります。

通常の不妊の定義は、1年以上に亘って定期的に避妊せずに性交しても妊娠に至らないこととされており、二人目不妊の定義と比べると、「卒乳から」といった部分に違いが見受けられます。これは、授乳中は生理が来ないことが理由に挙げられます。

つまり、一人目であっても二人目であっても、1年以上に亘って定期的に避妊せずに性交しても妊娠に至らない場合は病院に通うことが良いと言えるのではないでしょうか?

二人目不妊は何故起きる?

二人目不妊は何故起きるのか、いくつか要因を見てみましょう。

年齢要因

卵子は、産まれた時に数は決まっていると同時に、年齢だけではなく、病気をはじめとした様々なストレスに晒されることが知られています。そのストレスは卵子の質(いわゆる染色体、遺伝子)に影響を及ぼす可能性があり、結果的に妊娠率低下にも影響があることが知られています。

 

年齢による不妊原因の増加

加齢によって、子宮内膜症や子宮筋腫などの女性特有の病気が起こりやすくなることが知られています。

パートナーとの性交渉回数の減少

第一子の育児や多忙な仕事によって、パートナーとの生活リズムがあわないなどにより、性交渉回数の減少が妊娠タイミングを減少させていることに繋がります。

体質の変化

第一子の時に比べて、体質が変わってきている可能性があります。加齢によるホルモンバランスの変化、出産に伴う身体の変化、太りすぎ痩せすぎなど様々です。

厚生労働省の人口動態調査(※)によると、2022年の日本の平均初産年齢は30.9歳となっています。ちなみに約30年前の、丁度今平均初産年齢にあたる方が生まれた頃である1997年(平成7年)の平均初産年齢は27.5歳でした。また2022年に第1子を出産した女性約35万5000人のうち、11万8000人という約3割の方が30~34歳、35~39歳の方も約5万9000人いらっしゃいます。つまり半数近くの方は30歳を過ぎてからの初産です。

第一子の妊娠・出産年齢は年々上昇しているため、第二子を望む年齢も必然的に上昇していきます。第二子を考える頃には、35歳を過ぎているケースも多く、上にあげたような加齢によるトラブルも多くなります。

(※) 出典;厚生労働省「令和4年(2022)人口動態統計(確定数)の概況」

後悔しないために

妊娠を考える時に一番大事なのは後悔しないことです。

第二子を望む方々のなかには、「第一子との年齢差」について考えられる方も少なくありません。勿論、経済的な問題や育児の問題など、様々な面を考慮する必要があるためでしょう。

二人目を希望するのか、今いる一人目の子を第一に考えてこれで家族計画を完結させるのか、もちろん各家庭で決めることでそこに他者が口を出す筋合いはありません。

ですが、忙しい日々を過ごしてただただ時間だけが過ぎてしまい、本当は妊娠を望んでいたけれど気付いた時にはもう時既に遅しで諦めざるを得なかったということになってしまうこともあります。

実際、高度生殖医療(いわゆる不妊治療を専門とする)クリニックに来られる二人目不妊の患者さんの中にも、もっと早く来ておけばと医療者に漏らす方もいらっしゃいます。

後悔しないためにも、ライフプラン、そしてキャリアプランと相談しつつ、今から準備できることをするのも一つの手かもしれません。

例えば、妊娠を今後望んでいるが今は子育てや仕事で忙しいという方は卵子凍結という手段が適している場合もあります。

何からはじめる?

少しでも気になることがある際は是非一度病院の受診を考えて頂き、それが今後の家族計画をパートナーの方と話し合うきっかけになって貰えればと思います。

クリニックに通えば、検査によって少なくとも「今の身体の状態」を最低限知ることができます。検査を受けることで、二人目の妊活のための準備だけではなく、婦人科疾患を早期に発見できることもあるかもしれません。

クリニック検索

参考までに不妊治療を専門とするクリニックの検索サイトをご紹介します。

不妊治療クリニック施設一覧

https://www.funin.info/search/hospital/city_131032

こちらでは、市区町村毎に不妊治療を専門とするクリニックがまとめられており、お住まいや職場の近くのクリニックを検索しやすいメリットがあります。例として、港区で不妊治療をメインに診察を行っており、子育て世帯なおかつ共働きでも通いやすいクリニックをご紹介します。

京野アートクリニック高輪(港区高輪)

こちらのクリニックは、品川駅から徒歩5分という通いやすい好立地にあるだけでなく、治療と仕事の両立をサポートすることを掲げており、仕事で日中に病院に来れない方のために、出社前に治療出来るよう朝7時半から診療を行っています。

また、完全予約制で日曜日も診療を行っていますので、土曜日はお仕事という方も通いやすいです。

六本木レディースクリニック(港区六本木)

不妊治療施設では他の患者さんへの配慮のため、子連れで行けないクリニックも多いですが、こちらのクリニックは六本木ヒルズ内の託児サービスなど近隣の託児所と提携し、優待サービスを行っています。日比谷線「六本木駅」出口2から徒歩2分で、土日祝日も開院し、平日は夜8時まで診療を行っています。

もちろんこの他にも不妊治療を行っているクリニックはありますので、是非お時間のある時に予めご自身に適するクリニックをインターネットのサイトなどで検討をつけておくことをお勧めします。クリニック初診の際は、人気クリニックですと予約が取りにくかったり、各病院によって予約システムなどが異なることもあるため、お電話などで確認されてからの受診をお勧めします。

また高度生殖医療クリニックでは卵子凍結を行うことができる施設もあります。近年、東京都では卵子凍結にかかる費用や凍結卵子を使用した生殖補助医療への助成を開始しましたが、その助成をうけるには、都に申請をしたクリニックで行う必要があります。

そのため、各クリニックでまずは話を聞いてみることが必要です。

東京都福祉局 卵子凍結についてhttps://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/09/15/05.html

年齢のハードルは避けようにも避けられません。現在育児や仕事に追われて、今すぐに妊娠は考えられないという方も卵子凍結を選択肢の一つとして考えることが出来れば、より充実した未来への可能性を拡げることが出来るのではないでしょうか。

 

本事業は、MINATOシティプロモーションクルー認定事業として認定を受け、港区の魅力発信をしております。
港区 産業・地域振興支援部 産業振興課 シティプロモーション担当