良い職場 ≠ 理想の環境?30代になった今見つめ直したい自分のキャリア

キャリアについて考えるとき、理想の自分と現状の自分の差に悩むことは少なくありません。母になればなおさら自分や家族の今後を考え、自分の理想を追いたいという想いと、「そうはいっても」と一歩踏み出せないでいる自分との板挟みに苦しむのです。そして気づいたら「もう歳だし」「子供が成人してから」「老後は」と先延ばしにするようになってしまうのです。そんなギャップを埋めるファーストステップとそれを叶える環境について述べていきます。

理想を現実にする2つの選択肢

これまでキャリアを形成するにあたって、「成長のため」「やりたいことがあったから」「なんとなく直感で」と進路を決めてきたはずです。

まずは理想の自分を明らかにしてみましょう。明確にすることでどれくらいギャップがあるのかわかります。

例えば「就職活動で描いていた30代の自分にどれほど近づけている?」そう自分に聞いてみてください。実はまだまだやり残していることがあり、全く近づけていないかもしれません。

近づいていないのであれば次に、近づくために何をすべきなのかを考えていきます。なりたい姿に近づくためには、環境を変えるか、自分を変えるかしかないとしたらどちらの選択肢を取ればいいのでしょうか。

環境vs自分 変える上で考えるべきこと

今の会社の環境は悪くない。居心地も良く、福利厚生もしっかりしていて時間も柔軟に対応してくれる。

ブラック企業が淘汰される現在では、人に優しい企業がメディアに取り上げられ、目に見えて人気企業の仲間入りをするようになってきました。

しかし納得いく環境に身を置きながらもその先にイメージする自分が理想の自分とかけ離れていると、「大胆な未来の自分」と「現実の目先の自分」にギャップを感じてしまいます。そしてモヤモヤする。良い環境=自分のなりたい姿を叶えられる環境ではないとわかっていながらも一歩踏み出せない自分がいるはずです。

なりたい姿は「海外を飛び回るキャリアウーマンになりたい」や「実はデザインを教える先生になりたい」など常にイメージは大きい反面、現実は「家事と仕事に手一杯の毎日」で「たまの休みは家で寝てばかり」な生活を送ってしまいます。

大切なことは自分自身を少しずつ変えることです。

自分の理想に向かうために毎日のやることとしてto doを作り、実行し、振り返る。海外を飛び回るキャリアウーマンであれば、外国語を話せるようになること、海外で就職するならどこの国か調べる、旦那さんに夢でもいいから話してみるなどできることはたくさんあります。

仕事のタスクだけでも精一杯になるのは皆同じです。+αで夢に向かうことをやってみましょう
環境を変えることも時には必要である反面、環境に流されて自分自身のなりたい姿に近づけなくなる可能性だって同じくらいあるのです。

自分自身が未来に向かってやりたいことを自分で追えるようにし、セルフマネジメントができるようにすることでどこにいっても理想の自分に近づく工夫ができるようになるはずです。

それでも環境がもたらす影響が大きいです。環境を変える時に注意すべきことを女性の視点から見ていきましょう。

環境を選ぶなら人数ではなく功績?

環境を変えようと思い立って、転職を考える際に注意すべき点は、「女性社員数」ではなく「女性社員の功績」で見るということです。近年人材の売手市場ということもあり、多くの会社で「女性の働きやすさ」がブランディングされつつあります。

女性社員の割合が多い環境でかつ働きやすいと言われていても、それが福利厚生によって従業員の居心地を良くしているだけではむしろ「会社依存」です。

環境は物理的な良さを選ぶのではなく、活躍して自分の理想に近づいている女性がいるかどうか、会社が結果を出す個人に対する賛辞を惜しまないかどうかが重要です。

自分自身がなりたい姿に自分の力で向かうことができる人であれば迎合される環境ではなく、結果で示すことができ、結果が賞賛される文化こそ更に自分を高めてくれる環境になるはずです。