人生100年時代に備える 女性のライフイベントと保険

人生100年時代の女性のライフキャリア

 2人に1人が100歳まで生きる「人生100年時代」が到来する。「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略(東洋経済新報社)」には、人生100年時代を生きる人生設計の必要性が唱えられています。
近年では、男女共同参画・女性活躍推進などの取組みにより、日本における女性の就業率は72.7%(*1)を超え、女性の社会進出も進んでいます。一方で、女性は男性に比べて、ライフイベントによる変化が生じやすいと言われています。人によって直面する課題はさまざまですが、就職、結婚、出産・育児、転職、介護など、さまざまなライフイベントに向き合いながら「仕事」と「家庭」の両立に向けて、奮闘・苦心する女性は少なくありません。
 ここでは、各ライフイベントで起こりうるリスクに備え、どう対処をしておくとよいのか。「女性のライフイベントと保険」というテーマで、まとめていきます。

*1:女性の就業率の推移
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h29/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-01.html

年齢を重ねる中で迎える、さまざまなライフイベント

 人生にはさまざまなライフイベントがありますが、なかでも家庭と仕事の両立をしたい働く女性にとって、大きな影響を与えるのが、「結婚」「妊娠・出産」「疾病」「介護」ではないでしょうか。ライフイベントによって変化する女性の働き方とリスク、それに寄り添う保険についてまとめていきます。

結婚  

 大学卒業後、社会人としてキャリアを積んだり、資格取得やスキルアップを目指す一方で、 パートナーとの結婚や出産、子育てについて考える方も多いと思います。結婚に対する考え方は多様化してきていますが、「ゼクシィ結婚トレンド調査2021(全国版)」によると、結婚(挙式や披露宴、ウエディングパーティー)にかかる費用は、292.3万円(昨年比-70万円)となっています。その他、両家の顔合わせや結婚に伴う新居への引っ越しなども考えると、まとまった費用が必要になってきます。その様な中で、コロナウィルスによって、晴れの舞台である結婚式を中止や延期をしたという方もいらっしゃるでしょう。この様な不測の事態や不慮の事故に備えておくことも必要かもしれません。このようなリスクに備えられるのがブライダル保険です。
 ブライダル保険とは、結婚式総合保険と言われるもので、何かしらの理由による挙式等の延期はもちろん、挙式当日の機器や衣装の破損、出席者の救急搬送など、不測の事態が起こった際に補償を受けることができる保険です。結婚式を予定されているカップルやパートナーの方は、万が一の場合に備えて、検討をしてみても良いかもしれません。

妊娠・出産 

 結婚とともに女性にとって大きな転機となるのが妊娠・出産です。特に初めての妊娠・出産時は、喜びや幸せを感じる一方で、不安や心配を抱く方も少なくないでしょう。また結婚同様、出産や子育てにはさまざまな費用がかかってきます。その様な時に、安心材料の一つとなってくれるのが保険です。先輩ママが妊娠・出産・子育て期に必要だった費用(乳腺炎の治療費や子供(兄弟)の入院、切迫早産による入退院に関わる費用)など、事前に保険に入っておくことで補償を受けられるものもあります。公的な保険や出産一時金など適用範囲を踏まえながら、もしもの不安に備えることで、赤ちゃん・子どものケアを安心して行えることに繋がります。少額短期保険など月々何百円単位からの加入が可能な保険もあります。ご自身の状況に合わせた保険を探されてみても良いかもしれません。

疾病

 あらゆる病気の中で最も死亡率が高く、長年日本人の死因1位である癌。厚生労働省の統計によると、2人に1人が生涯がんになるとも言われています。それに加えて、女性の場合は、乳がんや子宮がんなど女性特有のがんにも備える必要があります。また、女性は男性に比べて、がんに罹患するリスクが若いうちから高まる傾向にあります。がんになると、通院や入院、手術などの費用がかかります。通院や入院日数が長くなる場合には、公的医療保険ではカバーをしきれないケースもあるでしょう。女性の場合、抗がん剤の副作用で髪が抜けてしまった際のウィッグ代や女性専用病棟を利用する際の個室料(差額ベッド代)など男性よりも高額の費用がかかる可能性もあります。公的医療保険と貯蓄でカバーできる場合は問題ありませんが、不安な場合には、早めにがん保険に加入しておくと安心です。

介護

 昨今では、育児の問題とともに、介護に関する問題を身近に感じられている方も多いのではないでしょうか。世界の中でも課題先進国と言われる日本。少子高齢化による介護の問題は深刻な社会問題の一つになるでしょう。介護業界は、慢性的な人材不足であることも相まって、状況によっては、ご家族が面倒をみたり、介護をする事になるケースもあり、仕事や子育てとのバランスなども難しくなるでしょう。ご本人の保険ではありませんが、ご両親の年齢や家族の状況などを踏まえて、介護保険も選択肢の一つとして考えられても良いかもしれません。

女性のライフキャリアに寄り添う保険

 前述した各ライフイベントに寄り添う保険の1例をまとめました。ライフイベントで起こるさまざまなリスクに備え、安心をして生活を送る上での参考になれば幸いです。

 
ライフ
イベント
検討をしたい保険(例) 概要
結婚 佳き日のために(あそしあ少額短期保険)

挙式45日前までの加入が可能
利用実績8万組以上
保険料は1.6万円から

妊娠

出産
ママとこどもの1000daysほけん(ニッセイプラス少額短期保険株式会社)

妊娠中はいつでも申込可能
切迫流産・切迫早産、乳腺炎や子どもの入院を保障
保険料は750円 / 月

疾病 がんを経験した女性を支えるがん保険(MICIN少額短期保険株式会社)

満20〜69歳の女性(更新は満80歳まで)が申込可能 ※詳則が別途あり
一時給付金・死亡保険金・高度障害保険の受け取りが可能
保険料は、年齢・がん種・ステージ・保証内容によって異なる

まとめ

 本記事では、人生100年時代における 女性のライフイベントとそれに寄り添う保険という内容についてお伝えをしました。一般的に、男性に比べてライフイベントによる変化が生じやすいと言われている女性。さまざまなライフイベントの中でも女性にとって、特に大きな影響を与えるのが、「結婚」「妊娠・出産」「疾病」ではないでしょうか。家庭と仕事の両立が求められる働く女性にとって、ライフイベントで起こるさまざまなリスクに備え、安心をして生活していく上で、保険の見直しや加入を検討されてみてはいかがでしょうか。みなさんの人生がより豊かで充実したものになることを願っています。