実践しながらつかんだ、仕事と子育てを上手に両立するポイント

株式会社TRYANGLE 取締役 | 高崎真琴

日本では、女性が子育てをしながら働き続けることがまだまだ難しいのが現状です。そんななか、会社を立ち上げた直後に出産した高崎真琴さんに、子育てと仕事を両立するテクニックについて伺いました。


子供が生まれて一番変わったのは時間の使い方

子供を育てながら働くうえで大変なのは、どんなことですか?

予想していたほど大変ではありませんでしたが、やはりそれまでとは違いましたね。子育ては自分が踏ん張ればどうにかなるというものではないですし、時間的な制限も出てきます。子供が熱を出したら休まなければなりませんし。

ただ、私の娘はとても親孝行で。夜泣きも少なかったですし、食べるものの好き嫌いもなく、健康で、熱を出すことも少なかったんです。子供が生まれたらこの3つが大変だろうと覚悟していたのですが、それが少なかったのは本当に助かりました。

出産してから働き方は変わりましたか?

一番変わったのは時間の使い方ですね。それまでは、昼間お客様を訪問して夕方会社で作業するという時間配分が主だったのですが、子供ができると18時半には保育園に迎えに行かなければなりません。

また、子供を寝かしつけた後にも仕事をすることがあるのですが、深夜になるとクライアントや社内のメンバーともやり取りができないため、提案書作成に集中できる18~22時のゴールデンタイムを仕事に使えなくなったのは大きな変化でした。

子育てをしながら子育てしやすい労働環境を作っていく

今は子育てしやすい環境だと思いますか?

会社を立ち上げて2年目に出産したので、もともと制度があったわけではなく、自分たちで手探りしながら環境を作ってきました。

私の前例ができたので、他のメンバーも結婚・出産がしやすい環境になってきたのではないかな、と思います。女性社員は私を入れて5名、そのうち3人が母親。母親率は高いと思います。

具体的には、どのように子育てしやすい環境を作ってきたのでしょうか?

大きな取り組みとしては、時間に対する裁量を個人に与えたことです。定時はありますが、それより早く帰る日があったり、立て込んでいる時は家に持ち帰ってできたり、というように柔軟に運用しています。

Web関連の仕事は他の業界と違って時間の縛りを作る必要があまりなく、各自が抱えているタスクをどのようにこなすのかは比較的自由に決められますから。

子供が熱を出したり、保育園から急に呼び出されたりすることって、必ず起きることだと思うので、それによる早退や自宅作業を気兼ねなく判断できるかどうかは、仕事と子育てを両立するうえで必要だと思います。

うちは父親率も高く、男性も子育てに積極的なので、このような働き方には理解があり、男女問わず有効に活用しています。 たまに、どうしても必要な会議が終わらない時などは、保育園に迎えに行って、会社で遊ばせていることもあります。

これから母親が増えていっても、そのような働き方ができるような土壌を作っていければと思っています。

コマ切れ時間を、いかに効率よく使えるか

子供を育てながら仕事をするうえで意識していることを教えてください。

やはり、まとまった時間をとるのが難しいので、コマ切れの時間をいかに効率よく使えるかは意識しています。これはワーキングマザーのポイントですね。

いまはWeb戦略を考える仕事が中心なので、必ずしも机に座っている必要はありません。なので、すき間時間に浮かんだアイデアをスマホにメモしたり、スマホからメンバーに指示したりしています。思いついた時に仕事ができるので、仕事とプライベートを明確に分けていませんが、その方がいいアイデアが生まれることが多いんです。

完全にオフな時間を作ることはありますか?

意図的にではありませんが、仕事のことを全然考えていない時間はあります。落ち込んでしまったり壁に当たったりした時などは、マンガ喫茶に行ったりスマホでマンガを読んだりして気持ちを切り替えています。

仕事で人に会っているので社交的だと思われますが、もし独身だったら家でずっとドラマを見ているくらいネクラなんです。

週末はどのように過ごしているのでしょうか?

週末は娘のために時間を使っています。遊びに行っている間も何割かは仕事のことを考えているので、外出先でインスピレーションがわくことも。すぐにメモしておき、平日の仕事に役立てるようにしています。

日曜日の夜は、一週間分の常備菜を作ります。夕方から買い出しに行って、2時間から3時間かけて料理。その間、すごく集中できるので、次の一週間をどう進めようか、何からやろうか、を決める重要な時間になっています。

必要なのはパートナーの理解

仕事モードに切り替えるためにしていることはありますか?

シルクのスカーフが好きで、よく身につけています。男性のネクタイのような感覚で、身に付けると気合が入ります。自分だけの仕事道具として特別なアイテムなので、素敵な柄に出会うと一期一会だと思ってつい買い足してしまうんです。

子育てをしながら仕事をしていくのに重要だと思うことはなんですか?

パートナーの理解を得ることでしょうね。仕事をしながらの育児は時間的な制限があるので、押し付けにならないよう注意しながら、パートナーに理解してもらう必要があると思います。夫はもともとそういう意識のある人ですが、彼も会社の立ち上げを経験していて、私の大変さを理解してくれるのはすごくラッキーでした。

環境の違う人と結婚した場合は、どれだけ理解してもらうかと、家族としての選択肢を見極めて、二人でしっかり話し合うことが大切だと思います。

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