朝の2時間がカギ! 出産直後に起業した経営者の時間管理術

株式会社たべかた 代表取締役 | 板橋里麻

「子供ができて、時間の使い方が変わりました」と語る板橋里麻さん。おいしく食べるファスティング+パーソナル食事カウンセリングサービス「delifas(デリファス!)」をはじめ、健康事業を展開する株式会社たべかたを経営しています。出産から1年後に起業し、仕事と育児の両輪をフルパワーで回転させる板橋さんに平日の時間の使い方を伺いました。


ヘルスケアを身近に。起業を通して実現したい世界観

食と健康に関する事業を展開なさっていますが、どのような想いで仕事をされているのでしょうか?
ヘルスケアというと特別なことのように感じる人がいるかもしれませんが、ふだんの生活の中に自然に取り入れられるものにしていきたいと思っています。

自分が生活をしていても感じるのですが、ヘルスケアは続かければ意味がないと思っています。おいしくなければ続きませんし、無理があっても続かない。また、楽しくないと続きません。

健康のためにおいしくないものを我慢して食べるのではなく、おいしく食べているものが健康にもいい、そんな世界を、サービスを通して実現したいと思っています。

サービスの着想はどのようなところから得ているのでしょうか?

次の事業として、離乳食やお母さんに向けてのサービスを考えていますが、これは私が子育てで困った経験から着想を得ました。現在も子育てをしている身ですが、自分の食事を作って子供の食事を作って、夫の食事を作って、と一日中キッチンに立っているのが苦痛に感じたのがきっかけです。

そんなふうに自分の経験をきっかけに、周りのお母さんたちにもヒアリングをしながら事業を立ち上げていくケースが多いです。

〝アイディアの引き出し〟のためインプットを欠かさない

仕事をするうえで意識なさっているのはどんなことでしょうか?

自分の仕事は発想が重要だと思っていますが、そのためにインプットを積極的に行っています。ふだんは仕事や育児に追われる日々なので、意識してインプットするよう心がけて生活しています。

サービスのリサーチ、書籍や論文などからのインプットも多いですが、やはり時間がそれほどありませんので、日常生活のなかで不便に感じることや、こんなサービスがあればいいのに、というニーズを拾うようにしています。

アウトプットで意識していることはありますか?

意図的に行っているのは「自分のやりたいことを口に出す」。これはフリーランス時代に起業家の先輩に助言されました。おかげでさまざまな恩恵を受けています。

たとえば、使っていたオフィスを出なくてはいけなったことを口に出していたら、「一緒にやろう」と言ってくださる会社があって、新しいオフィスが見つかったことが。

本来なら莫大な初期費用がかかるところでしたが、シェアすることで格安で使わせていただくことができました。やりたいことを口に出す勇気をもつ、やりたい気持ちを相手に伝えることが人の気持ちを動かすのだと思います。

1日のパフォーマンスを高める朝のゴールデンタイム

時間の使い方で、工夫なさっていることはありますか?

毎朝5時に起きるのですが、子供が起きる7時までの時間を大切にしています。自分のために使えるのが、1日にその2時間しかないので、とても貴重なのです。

その時間に、その日1日、または1週間をどのように動くのか、その段取りがしっかりできるかどうかで、その日、その週のパフォーマンスが決まると思っています。

毎朝、スケジュールを見ながら1日をシミュレーションすることで、一つひとつの仕事の効率が格段に上がりました。

毎朝のシミュレーションは、以前から続けていらっしゃるのですか?

子どもができてからですね。出産してから時間の使い方が大きく変わりました。子供ができるまでは時間を自由に使えたので、夜、帰ってから仕事をすることも。

でも、子供が産まれてからはそんな余裕はなくなりました。そのおかげで、1日の段取りをしっかり決める重要性に気づかされ、短い時間で仕事を終わらせなければならないので集中力も増しました。子供ができる前はどれだけ時間をムダにしていたのかと、思い知らされています。

平日の夜は仕事をしない決意

平日の夜はどのように過ごしていらっしゃいますか?

夜、家に帰ってからは子供のために時間を使うので、仕事をすることはありません。10時に子供を寝かしつけるのですが、そのまま一緒に寝ることも多いです。おかげで早寝早起きの生活ができるようになって、身体の調子がすこぶるよくなりました。

家で仕事をしないのは、時間的な問題もありますが、子供のためでもあります。家でパソコンを開くと子供が嫌がりますし、私のスマホを見始めた子供に「ママもパソコン見てるじゃない」と言われたことがあるのです。

「これではいけないな」と思い、家に帰ってからは仕事をせず、子供ときちんと向き合う時間にしました。今では、夜にPCを開くことはまずありません。

インタビューを終えて

出産直後に起業を決意した板橋さん。大変なこともたくさんあったそうですが、ご自分の理想や理念をもって子育てと仕事を両立させる真摯な姿勢に清々しさを感じました。

「多くの方の協力や支えがあったからこそ、ここまでこられた」と感謝を忘れない人柄が、より多くの人からの応援を得る原動力になっています。ご家族の都合や状況に合わせて時間の使い方を工夫して、板橋さん流のスタイルが確立しました。

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