「家にいてばかりでは物足りない」中途で時短勤務する女性が語る、子育てと仕事の両立。

株式会社フラッグシップオーケストラ | 村田由佳子

動画コンテンツの制作を手がけるフラッグシップオーケストラに2019年に入社した村田由佳子さん。アメリカと日本の映像業界でキャリアをつみ、現在は時短勤務で子育てをしながら、社内チームの体制の整備を進めています。「女性が働くうえで大切なのはとことん悩み抜くこと」とご自身の経験を語る村田さんに、仕事やキャリアについてのお考えをお聞きしました。

 

限られた時間のなかで、仕事の優先順位を明確にする

現職では、動画コンテンツを制作する部署のマネージメントや、アートチームの体制の構築を行っています。特に、制作物のクオリティーをチェックするのが主な業務です。案件によっては、営業チームと密に連携を取る場合もあり、仕事の内容は多岐にわたります。現在は子供がいる関係で10時から15時30分に時間を短縮して勤務しているので、常に日々フル稼働している状態ですね。動画や映像業界は制作現場の人々の働き方が不規則になりやすく、長時間労働になってしまう場合も多いので、時短勤務で働ける会社はとても珍しいと思います。弊社は若い社員がとても多いので、キャリアを積んできた人材だからこそ還元できる要素は多いです。

短い勤務時間なので、仕事では優先順位をつけることを意識しています。全体の仕事の流れを俯瞰して考えた際に、自分の仕事の遅延や滞納によってチームの流れを止めないことを最優先しています。営業からディレクター、ディレクターから制作チームなど、それぞれの部門の間で発生する引き継ぎなども今後効率的していきたいと考えています。

現在はもうすぐ1歳になる子供を育てている最中です。出産前と比べると、やはり家族を中心に生活がまわるようになりました。子育てをしながら働くというのは、家族の理解がないと難しいもの。「ここまで大変な思いをしてまで頑張らなくてよいのでは」と夫と話し合ったこともありますが、家にいてばかりだと物足りなさを感じてしまうので、この先も仕事は続けていきたいです。今では夫がご飯をつくってくれたり、何か子供に突発的なことが起きた時は休んでくれたりと助かっています。子供が寝た後に夫と話す時間は息抜きにもなっていますね。

チームメンバーの時間やコミュニケーションを大切にする

これまでアメリカと日本の映像業界で、エディターやプロデューサーとしてキャリアを歩んできました。10年ほどアメリカで働いてきた経験から日本の働き方をみると、その違いに驚くことも多かったように思います。アメリカでは労働者を守るために、映像・映画業界の労働組合が存在し、働き方がきちんと定められていました。例えば映像の現場では、撮影が終了してから次の撮影までに一定の時間をあけなくてはいけないなど、細かい部分までルールが決められているのです。しかし日本の映像業界をみると、残念ながらまだまだ長時間労働が当たり前の環境。アメリカから日本に戻って働き始めた頃、私も長時間労働やストレスで体調を崩してしまいました。

いま私自身は時短勤務で働けていますが、ほかのメンバーも「仕事に使える時間が限られている」という点ではみな一緒です。だからこそ決められた時間内に仕事を確実に進めるというスタンスを徹底していきたいですね。社員とのミーティングが少しでも必要な際はグーグルカレンダーをみて事前にアポイントメントを申請するなど、私も相手の時間や働き方に配慮するようにしています。

チームを束ねる立場として重視しているのは、コミュニケーションです。なるべく相手に不必要に嫌な思いや不快な気持ちを与えないように、一人一人にあわせたコミュニケーションをとることを意識しています。身につけてきたスキルやバックグランドは人それぞれ異なるもの。だからこそ目の前の相手にかける言葉の使い方ひとつとってみても、まだまだ工夫できる余地はあるのではないかなと日々感じています。

とことん悩み抜くからこそ、自分のキャリアが見えてくる


女性は出産や子育てなど、仕事とプライベートが深く関わっていると思います。そこで大切にしてほしいのは、とことん自分なりに悩み抜くこと。将来に対してなんとなく答えを出すのではなく、しっかりと考えるからこそ拓けてくる道があるはずです。例えば出産後も今の働き方や仕事を続けるのか。子供の時間を確保するために一時的に仕事をストップするのか。しっかりと悩んだ末に納得感をもった答えを持つことができたら、その後の方向性はきっとぶれないはずです。家族や会社とその都度相談しながら、自分で決めた道を進んでいってほしいですね。

私も子供が生まれてからは、仕事に使える時間にどうしても制限がかかるようになりました。そのため映像や動画制作に携わるのはやめ、事務の仕事に一時的についたことがあります。しかしその場にいないとまわらない電話の応答などの業務は、急用ができた際に対応するのが難しいと実感しました。時間を切り売りするような仕事をしたいわけではないと、自分の気持ちにも気付くことができましたね。実際に動き、働き、悩むからこそ自分にあった仕事や働き方が次第にわかってくるのだと思います。

今後は可能な範囲でリモートワークにも挑戦できたら嬉しいですね。通勤に時間をとられてしまうのはもったいないですし、その時間を使って今できていない業務ができるようになったら、より効率的に働けるかなと感じています。週に何度かリモートワークをするなど、責任を果たしながらフレキシブルな働き方を会社と一緒に考えていきたいです。

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