西森雅子さん|5年後の自分が楽しみになる選択をつづける

TakeMe株式会社 | 西森雅子

訪日観光客を対象にしたサービスを展開するTakeMe株式会社(テイクミー)に2019年に入社した西森雅子さん。外資系企業を中心に、人事部の採用の分野で着実にキャリアを歩んできた一方、出産を機に5年間休職した経験もおもちです。将来を見据えたキャリア形成の方法や、仕事と家庭の両立で大切にしていることを伺いました。

ビジネスへの熱意を肌で感じられる職場環境

訪日外国人向けのインバウンドサービスを提供しています。たとえば、レストランの紹介から予約、決済までを完結できる『日本美食』の運営。また、世界中の決済方法をまとめる訪日外国人向けのQR決済サービス『TakeMe Pay』などの開発。東京・大阪以外に、北京、ジャカルタ、台北にオフィスを構えています。

QRコードを読み取ると複数の決済手段が使えるシステムで、クレジットカードはもちろん、中国系のAlipay(アリペイ)や国内のPayPay(ペイペイ)など、今春からはイギリス拠点の企業とも提携し、現在は100種類以上の決済方法に対応しています。

私たちは中国や台湾、インドネシアといった海外にも拠点を設けており、インバウンドのお客様の動向をリサーチできる点が強みのひとつです。現地で調査や分析をしっかりと進めたうえで、現状に即した戦略やアプローチを日本で展開しています。幅広い地域でパートナーシップを組みながら事業を拡大していく予定です。

私は人事担当として人事や労務などの業務に携わっています。弊社は2015年に創業したスタートアップで、ゼロから人事評価制度などの仕組みなどを作り上げている段階ですね。入社後すぐにとりかかった人事評価制度は4月から運用を開始します。社員から「きちんとした制度がやっとできて嬉しい」と言われた時は、とても嬉しかったですね。

代表の董路(ドン・ルー)は中国出身です。社員の多くは経営陣の熱意とビジネスの将来性に魅せられ、本気で事業を拡大していこうという強い想いを抱いています。社長も「この会社をブートキャンプだと思ってほしい」と発言しているほど、皆で切磋琢磨できる環境ですね。

 

将来の自分が楽しみになる選択肢をとる

もともと高校時代を香港で過ごしたこともあり、大学卒業後は外資系の企業を中心にリクルーティングの分野でキャリアを歩んできました。履歴書だけをみると一見華やかな経歴にも見えますが、決して順風満帆だったわけではありません。自分が得意だと思っていた英語がビジネスの現場でなかなか思うように使えなかったり、スキルが足りずに悔しい思いをしたりと、様々なことを経験してきたように思います。しかし一貫していたのは、将来の自分が楽しみに思えるような選択を続けてきたこと。自分が5年後、10年後に身に付けたいスキルは何か、どのようなキャリアパスを描きたいのか。その都度その都度立ち止まって、自分のキャリアをデザインしてきました。

女性の場合は20代から30代にかけて、プライペードでも変化を迎える方が多いと思います。私も社内結婚を30代でし、子供にも恵まれました。しかし妊娠初期は仕事の面でもプライベートの面でも、色々と悩むことが多かったですね。当時の職場ではチームで一番長いシニアリクルーターとして働いており、海外出張も頻繁にある環境でした。そこで妊娠初期に予定されていた海外出張に、マネージャーと相談の上ビデオで参加することにしたのです。その時に海外の支店で働いていたカウンターパートの女性から「プライベートを優先するなんて、あなたはキャリアを無駄にしたわね」と言われてしまって。子供は私の考え方や生き方を変えてくれるほど大切な存在であるのに、なぜそんな言葉を言うのだろう。そういう考え方を持たないとこの会社では評価されないのかと、自信を失ってしまいました。

また自分の将来に関してもとても悩みました。このまま人事でリクルーターとして仕事を続けるよりも、人事のジェネラリストとして仕事をするにはどうしたら良いのか。キャリアの面でもプライベートの面でも、自分が目指したい道とは違うのかもしれない。中途半端な気持ちのまま復帰をしたとしても、家族も職場にも迷惑をかけてしまうのではないか。悩み考えぬいた結果、当時勤めていた会社は育休を経て退職することにしました。

子供がいることを後ろめたく思わない

現在は3人の子供がいるので、子育てと仕事の両立は正直大変な時もあります。フルタイムで働いているとどうしても時間の制約が生じてしまいますが、常に最優先にしているのは「何が子供たちにとってベストな選択なのか」を家族全員で考えること。家事や育児を手伝ってくれる両親や夫、そして子供たちのことを考え、最近実家のすぐ隣に引っ越しをしました。マンション内2世帯です。子供たちの笑顔をみていると、何を大事にすべきかが自然とわかってくるような気がしています。

職場では直属の女性マネージャーにとても救われていますね。入社後あまりの忙しさに焦っていた私をすぐに見抜き、仕事に集中しなさいと声をかけてくださって。「周りの雑音は気にせず、子供がいることを後ろめたく絶対に思わないこと」と力強いメッセージをいただきました。突然の体調不良など、予期できないことが日々起こり得るのが子育てというもの。

深い意味は決してありませんが、もし自分が独身だったらと想像してしまうこともあり、そう一瞬でも思った自分を責めてしまう時もあります。そんな時にこの言葉に出会えて、とても救われました。

私も今後は、子育てをする女性のそばであたたかく力強い言葉をかけられる人事マネージャーになりたいと思います。ワークライフバランスは決して女性だけの問題ではありませんし、女性だけが時短勤務をする必要もありません。これからも色々な立場にある人が働きやすく、仕事に集中できるようなカルチャーを作っていきたいと思います。

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