菅野祐子さん|育児も仕事も納得して選んでいくWebデザイナーのライフスタイルとは?

インターネット広告事業や、共に働く仲間と送り合う新しい成果給ピアボーナス「Unipos」の提供など、幅広く事業展開を図るFringe81株式会社。同社で働く菅野祐子さんは、美術大学卒業後に3回の転職を経て現在Webデザイナーとして働きながら3歳の娘さんを育てています。今回は、菅野祐子さんのFringe81株式会社での働き方をご紹介します。

互いに協力的なFringe81の文化が転職の決め手に

娘の出産を機に転職を考え、求人情報サイトに掲載していた自分のポートフォリオ経由で、弊社の事業部長から連絡をもらいました。フレックスタイムを導入していることや、お子さんを持つ男性社員が多いこと、また私の上司になる男性も育児中ということが、今後子育てしていく上で支えになると考え、まずは「話を聞きに行こう」と思いました。

Webデザインに関しての知識は全くありませんでしたし、ワーキングマザーであることも伝えていましたが、Fringeは私の「やりたい」という想いにたいしてオファーをしてくれました。本当はすぐに転職をしようとは思っていませんでしたが、会社の雰囲気や社員一人ひとりへの柔軟な対応を見て、とても相性が良さそうだったので、エイヤ!と飛び込みました。そして今は、様々なクライアントさんのWeb広告の作成を担当しています。

フレックスタイムで柔軟に仕事を行う

現在、勤務形態はフルタイムで、定時には上がっています。
弊社はフレックス制度を導入しており、日々の勤務時間を柔軟に調整できるので、気兼ねなく退社することができます。

娘は体が弱くてしょっちゅう熱を出し、日中迎えに行かなくてはならないことが何回もありましたが、その時は、仕事を早めに切り上げて帰りそれ以降は仕事をしないようにしています。そして次の日も娘の熱が引かない場合は、リモートワークにして仕事をしています。時短や、リモートワークをうまく取り入れながら子育てと仕事を両立しています。フレックス制度は、時間を自分である程度コントロールできるのでとてもありがたいです。

子育てと仕事の両立で悩んだ際の上司や同僚からのフォロー

娘が2歳の時に、夕食をほとんど食べなくなってしまった時期がありました。前職は定時が17時まででしたが、弊社では18時までだったので勤務時間が伸びてしまい、定時が遅くなったことと、2歳という敏感な時期もあったのか、理由はよくわかりませんでした。

お昼ご飯から時間があいていてお腹が空くはずの時間帯にも関わらず、満足に食べてくれないという状況が1ヶ月ほど続き、それが私の精神的にかなりきてしまい…。 食べないことで体重も増えず、身長も伸びない、どんどん成長曲線から離れていき、それが本当に心配でした。

月一面談という仕事やプライベートで困っていることを上司に聞いてもらう時間があり、その時にすぐ上司に、娘が夕飯を食べないことを相談しました。

すると、「勤務時間やフレックスを活用して自由に調整しつつ、早めに帰っても大丈夫ですよ」とアドバイスをいただきました。当初はメンバーを置いて早く帰ることに抵抗感もありましたが、上司や周囲の理解もあり、1か月間早く帰らせていただくことにしました。

実際、夜にあり参加が叶わなかった大切なミーティングを、私のためにリスケジュールしてもらえたり、退社時間が近づくと声をかけてもらえたりと、同僚にはたくさんのサポートを受けました。

周囲に支えられながら早く帰ることで、私の心に余裕が生まれ、そして娘も母親である私の変化に気づいたのか、「一緒にご飯を食べる」といってきました。フレックス制度を取り入れてからは、普通に夕飯を出せば食べるようになったので、最近は通常の業務時間で働いています。

「納得して選ぶこと」が大事

「後悔しないように」という言葉を聞きますが、後悔しないようにというよりも、私は「納得して選ぶ」ことがすごく大事だと思います。自分で納得して選ばないと、何か不満が生まれたときに「ここにいるのは、あの人が勧めてきたからだ」と誰かのせいにしてしまうからです。

ワーキングマザーを選んだのは私だし、それは誰かに言われて決めたわけではないので、少し仕事が辛い時も、そこで愚痴を言うのはおかしいよねといつも自分に聞かせていています。

「納得して選ぶ」という考え方は、子供が生まれていなければわからないことだったと思います。子供が生まれるまでは結構気性が荒かったので、 「なんでうまくいかないんだろう!」という考えになってしまっていました。ただ、子供が生まれてからは、自分一人の人生ではないため、全てを自分の思う通りにできるわけではないということに気づいたのです。それを誰かのせいや、環境のせいにするのではなく今この状況があるのは自分の決断があったからと考えるようにしていきました。

選ぶものが少ないのであれば、選んだもので楽しく生きていこうと考えることで気持ちが楽になったのを覚えています。

この考え方の変化によって、今まで仕事も子育ても100%こなさなくてはいけないと張り詰めていたものが緩み、仕事も子育ても無理なく行えるようになりました。