働く女性が理想に近づく秘訣 仕事とパートナーへの向き合い方【イベントレポート:後編】

働き方改革や男女平等が叫ばれる昨今、社会はまさに今、変わろうとしています。それでも、仕事と家庭のバランスを考えることは、女性がキャリアを築いていくうえで避けては通れない道。私たちは仕事とどう向き合い、パートナーとどのような関係を築いていけばいいのでしょうか。

【スピーカー】
・株式会社アーレア 代表 渡瀬ひろみ 氏
・株式会社タスカジ 代表 和田幸子 氏
・株式会社LiB LiBzBranding 事業責任者 武井梨名 氏
・株式会社セールスフォース・ドットコム スタートアップ戦略部 冨田阿里 氏

働く女性に必要なこととは

Q.起業家であるお二人は、仕事と家庭をどのように両立されていますか?

渡瀬ひろみ氏 キャリアと家庭の成功のカギは、素敵なパートナーを見つけること。変な男と結婚するくらいなら独身でいいと思う潔さも重要かもしれません。

また、女性が経済的に自立をしているかどうかも重要です。「僕の嫁になれ!」みたいな考え方の人って、そもそも今の時代に合わないと考えています。幸いにも自分の夫は家庭に対して協力的。そして二人とも、特別、家事を分けるようなことはしていません。夫も私もすごく忙しかったので、洗濯物がそのままだったり食器も放置していたり。だから、どちらかがやっていたら、「すごい! ありがとう」って褒め合うような関係性です(笑) 

お互いに完璧を目指さない、そのくらいの気持ちでいたのが良かったのかもしれません。

和田幸子氏 「私は、専業主婦になってあなたのサポートをするような妻にはなれません。家事と育児は分担して二人でこなしていかないといけないんです」と伝えたうえで結婚しました。なので、お互いに納得して日々暮らしています。

夫は会社員ですが、家事も育児も積極的。私の半分以上はやってくれているくらいで(笑)それでもなお、家事ってやりきれないんですよね。実は、タスカジヘビーユーザーでもあります。その結果、家事育児と仕事の両立は何の問題もなかったですし、子供がいるから仕事ができないなんてことはありません。

みなさんにお伝えしたいのは、そんなことは考えなくても、世の中には多くの家事代行やベビーシッターのサービスがあるから、キャリア形成の心配はしなくていい、ということですね。

理想を勝ち取るために必要なこと

「これからを生きる女性へのアドバイスをお願いします」

渡瀬ひろみ氏 「一人ひとりの応援団がいるか」、これに尽きると思います。だからこそ、人との縁を大切に。何かをしてもらうのではなく、この人に対して何をしてあげられるのか?という接し方をすることで自分の味方を増やしていくことは、これから大切な生き方だと思います。

和田幸子氏 失敗をたくさんすること。 失敗って本当に糧になります。

私、実は数年前にも起業して、失敗いるんですよね。いま思えば、失敗した経験は本当に活きていて。「あの時失敗して良かった!」と本当にそう思います。

もし、目の前のことに興味があれば、挑戦して欲しいです。小さな挑戦でも、あなたの自信に繋がります。あまりリスクを取らない私の考え方からすると、大きい失敗はトラウマになりかねませんから(笑) 何もしないより、一歩ずつでも進んで欲しいですね。

武井梨名氏 増えるフリーランスや副業。社会と企業は、働き方の自由を認め始めていますよね。これは今後加速していくと感じています。一方で、自由を許している側の見る目が厳しくなるのではないでしょうか。「この人はどう貢献できるのか」と。

自由が得られる環境は目の前にあります。しかし、単に自由ばかりを追い求めてはいけません。自由な環境を得られるための努力は怠ってはいけないと思うんです。努力を重ねて、理想とする働き方を「勝ち取って」いきたいですよね。

冨田阿里氏 チャレンジすることって「0か100か」ではないと思っています。30%でもいいから、できる範囲でやっていく。それくらいでもいいと思うんです! 少しずつ自分の時間を使いながら、やりたいことにチャレンジしていって欲しいです。一緒に頑張りましょう。

前編 「私の価値観が変わった日」

【イベント】
2018年7月、東京・渋谷に新しく誕生した女性向けコワーキングスペース「la billage(ラ・ビレッジ)」のオープニングイベント。
女性の新しい働き方、生き方をけん引する女性3~4名が登壇し、これからの女性の働き方や生き方をテーマにトークセッションを行いました。