ワーママになって初めての転職で手にした充実感とやりがい(リノべる株式会社・粟村昇子さん)

個人向けに中古マンション購入とリノベーションのワンストップサービス「リノベる。」と、法人向けに一棟リノベーション・コンバージョン、商業施設・オフィス設計などを手掛けるリノベる株式会社に転職した粟村昇子さん。2児の母として育児をしながら、2020年2月に「キャリアアップ」を目的に転職活動を行い、入社しました。「新しい機会を得るために転職を決意した」と語る粟村さんに、ワーママ転職の進め方とご自身のキャリア観についてお話いただきました。

ワーママの働き方に融通をきかせてくれた前職。それでも転職を決意したワケ

専門学校卒業後、すぐに1人目を出産したので、私のキャリアは最初から子供がいることを前提としてスタートしました。とにかく柔軟な働き方をするために派遣社員で就職。程なくして正社員となり、不動産業界のディベロッパーで仕入れ前の土地のポテンシャル検討や開発検討などを行っていました。

前職では残業時間も少なく、子供がいることへの理解もしてもらえている環境でした。

夫も積極的に家事をこなしてくれてたこともあり、ほとんどストレスなく過ごせていましたし、1人目だったこともあり両立を苦に感じることもありませんでした。

ただ、しばらくして仕事で成果をあげていくにつれ、次のステップを見据えるようになりました。

しかし、ママである限り、次に進めるステップにも限界があるということがすでに見えているような状況だったことと、フルタイムでありながらも、周りよりも帰宅時間が早いことが理由で時短扱いをされていたことから、転職活動を決意しました。

的を絞った転職活動。軸はママではなく一社会人として判断されるか

2019年11月に転職活動を開始。2020年1月末にリノべるから内定をいただきました。転職の軸は「子供を育てながら働ける環境か」と「フルタイム勤務の人と同じ環境に身を置き、成果に対して評価をされるか」。

子供が発熱した際も理解して支援いただけそうか。またママや時短勤務かどうかではなく、同じ土俵で同じ社会人として最前線で働くことができる環境を探していました。

そんな時にたまたまSNSで見かけたのがワーママ向けの転職支援をしているQOOLキャリア。LINEでのやり取りがとても簡単で、サポートが手厚く、時間がない中でも面接前に読むべき記事などを送っていただきました。すぐにリノべるもご紹介いただき、面接に進むことに。自分が求めていた企業に出会えたことから「リノべるが不合格だったら転職を諦めよう」そう思って転職活動を行いました。

まだまだ柔軟な働き方を選択できる会社はそう多くありません。ワーママの転職活動では、時間的にも多くの求人を見れないからこそ、心から入社したいと思う企業に絞って活動することが大切です。私の場合は結果として、絞ったことで十分対策をすることができ内定をいただくことができました。

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リノべるを志望したのはお客様目線でのサービス設計

リノベーション業界にはお客様を満足させることができるクオリティを持った企業はたくさんあります。ただし、お客様の視点で考えるとおしゃれなのは当たり前。その上で、ローンや不動産などそれぞれの要素が独立して存在しているため、手続きに煩わしさを感じる方は多くいらっしゃいます。

リノべるの強みは、不動産探しからローン、設計施工までワンストップでお客様に提供できること。お客様にとっての最適を考え、それをスピーディに現場に落とし込んでいく、代表をはじめとした会社の考えは非常に共感できるものがありました。また毎日決められた時間の中で成果を出して帰宅する社員がいるという話も、半信半疑ではありました(笑)が、魅力に感じた点です。

実際に入社した後は、子供のいる無し関係なく社会人として前線に立ちつつ、フレックス制度をうまく活用して退社時間を調整しながら働くことができています。まさに理想としていた状態です。

毎日必死ではありますが充実した日々を送っています。子供が熱を出した際も看病をしつつ在宅勤務ができることでり、今は欠勤0。社内には尊敬できる優秀な方が多く、日々刺激をいただいています。

子育てをしながら働き続けるコツ

働き続ける上で大切にしていることは「周囲に適度に知ってもらうこと」「子供のせいにせず覚悟を決めて働くこと」の2つです。

私のキャリアは子供がいる前提で始まったからかもしれませんが、できない理由を子供のせいにはしません。むしろ夫の協力があり残業できる日には「こんなにできるんだ!」とワクワクします。また、上司の方がちょっとしたタイミングで子供の話や家庭のことを気にかけてくれる発言を聞くだけで配慮されていると実感し、安心して働けているのだと思います。

時間に関しては、現状は想定していたよりも忙しくしていますが、あくまで期待されている仕事を時間の中で行うように努力をすることが大切だと思っています。社内で週1で行われている1on1は、そうした意味でも仕事の質を上げる良い機会となっています。

どんなに経験がある人でも、転職などで新しい環境や経験したことのない業務に携わるのは大変です。それはどんな環境の人でも同じです。覚悟を決めたのであれば、ママだからと諦めることは決してしないでほしい。慣れない環境で少し大変かもしれませんが、乗り越えればきっとその選択をよかったと思える日が来るはずです。

まずは目の前の業務を1つ1つこなしていくことで、キャリアの歩みを進めてほしいなと思いますね。

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