40代主婦が正社員採用で勝てる?得する求人の見方

結婚や出産を機に主婦を続けてきた人であれば

「自分でも正社員になれるかな」
「今さら正社員として働くのは正直きついかな?」

と心配になる気持ちはあって当然です。正社員として働き始めればこれまで通り旦那の帰りを待つことができず、子持ちの家庭であれば育児に支障が出るかもしれません。

それでも長期的に見れば正社員になるメリットは数多くあります。今回は主婦や産休・育休中で今後のキャリアを迷っているあなたに、知っておいてほしい正社員になるメリット・デメリットとおすすめの転職サイトについてご紹介します。

パート主婦よりも正社員割合が低いわけ

エン・ジャパン株式会社のアンケート※1 によると、子を持つ女性の中で正社員に限らず「仕事をしている」と答えた人の割合は52%であるのに対し、正社員として働いている割合は8%となっています。

なぜ母や主婦になると正社員として働く割合は減っていくのでしょうか。実際に働いている多くの女性が時間や家庭、子供に対する想いから正社員ではなく、パートやアルバイトとして就業しています。

背景には、働く環境がまだまだ柔軟性に欠けている点が挙げられます。

「働き方改革」が熱を帯びてきたとはいっても、企業の制度が大きく変わっている例はまだ少なく、3才までしか時短勤務を利用できない状況に止むを得ず転職やパートになることを選択する方も少なくないようです。

しかし正社員として就業することは長期的に見るとかなりメリットがあるのも事実です。主婦が正社員になるメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。

主婦が正社員として働くメリット4つ

1.家計を助ける

正社員になるメリットとして主婦の稼ぎも多く発生するため家計の足しにすることができます。

足しというとパートやアルバイトでも良いように感じますが、平成29年賃金構造基本統計調査の年収別実績にすると、
女性正社員・正職員:2,636,000円
正社員・正職員以外:1,897,000円
と74万円ほどの差があります。

もちろん日本の企業はある程度年功序列であることを考えると正社員はここから右肩上がりに給料が上昇していきますが、正社員以外はむしろ下降していきます。

さらに昨今の新型コロナウイルスの影響を鑑みても、正社員が安泰とは言えないものの、パートやアルバイトと比較すると明らかに長期的な安定性が保たれています。

子供が大きくなれば将来的にお金は必要になってきます。今は幼い子供も大きくなれば私立の大学に行くことを望むかもしれません。私立の大学に4年間通えばおよそ1,000万円、小学校から全て私立の学校に通えば3,000万円かかるとも言われています。

生命保険等の保険に加入する予定があったり、家を買う予定の方であれば尚更、今後数十年に渡って支払い能力がある状態でなければいけません。

パートやアルバイトよりも正社員として働いていれば、お金が必要な時にお金の心配をせずにすみます。ボーナスがあれば普段は買えない自分へのご褒美や子供へのプレゼントも買えるかもしれませんね。

2.正社員だから使用できる福利厚生

一人目を出産して二人目の出産も将来的に考えているのであれば正社員になることはおすすめです。

パートとして勤めている場合、出産するとなれば仕事を続けていくことは難しいかもしれませんが、産休・育休を取得できる正社員であれば継続的に仕事を続けていくことができます。

また最近では時短勤務制度を長期で利用できる企業や家族の誕生日に特別休暇や祝金の支給を行っている会社もあるため、これから2人目を考えているからこそ正社員として雇用されることにはメリットがあるのです。

3.キャリアップが見込める

正社員に限らず仕事をしていればお金の報酬だけではなく、「やりがい」という報酬を受け取ることも長く勤めるには必要な要素でしょう。

正社員はパート社員やアルバイトに比べると、キャリアップの可能性が高く、かけられる期待も大きくなります。もちろん役職によって給料に反映されることも多いため、正社員になることは一石二鳥と言えるかもしれませんね。

4.社会保険への加入ができる

正社員となることで社会保険への加入ができるようになります。社会保険に加入することによって国民保険よりも医療費の個人の負担額は減るため、得になると言えるでしょう。

パートでも社会保険に加入することはできますが、手取りが少なくなるため決して得とは言えません。また106万円以下の収入であれば被扶養者として保険に加入することができますが、どちらにせよ正社員ほどの収入は見込めません。

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知っておくべき主婦が正社員として働くデメリット

1.働き方が選べなくなる

正社員になると主婦であった時に比べて時間の制約を受けることになります。仮に都市部で始業が9:00の企業に勤務すれば満員電車への乗車は避けられなくなります。雪が降る地方に住んでいれば、積雪による朝の車の大渋滞にはまることも決して珍しくありません。自分で時間を選択できなくなるのが正社員になるということです。

買い物やお出かけも人が大勢いる土日でしか行けなくなる可能性も高くなります。逆に生活のリズムは旦那さんと合うようになり、家族が一緒にいる過ごす時間も増えたという家庭もあるようです。このように、働き方を生活に合わせにくくなるというデメリットがあります。

2.急な対応ができない

子持ちの家庭であれば急な発熱によって休まなくてはいけないこともありますよね。ただ正社員になるとなかなかすぐに休むということができなくなります。

親族が近くにいて頼ることができれば一番安心ですが、ベビーシッターを利用することも考えてみてください。いざという時のために、緊急時の対応については会社や家族に伝えておいた方が良いでしょう。

3.ストレスなど精神的にダメージを受ける

主婦から正社員になると、身体的、心理的なダメージをいたるところで受けることになります。これまでよりも短い時間の中でこれまで同様に家事と育児を行わなければいけない時間に追われるプレッシャーは相当にストレスを感じることになります。

また仕事でも順調にいくことばかりではなく、人間関係の悩みを多くなるでしょう。特に初期はなれない生活のリズムにストレスを感じることも少なくないため、徐々に慣れていくことが必要です。

では主婦だった人が正社員になる転職はどのような点に注意する必要があるのでしょうか。転職サイトを見る前に正社員になるに当たってチェックしておくべき「求人の見方」についてご紹介していきます。

パートからの正社員登用も?注意したい求人の見方

数多くの人材紹介企業がネットや紙媒体などで求人をしていますが、表面だけの華々しさに惹かれてはいけません。求人を見る時に次の場合は注意が必要です。

パートでの採用からの正社員登用が多い場合

最初にパートとして働き始め、その功績によって正社員登用の可能性があることを明らかにしている企業は数多くあります。パートからの正社員への登用は求職者と企業の双方とって相性や継続性を見る中での判断になるためメリットがあります。

ここで注意すべきはパートからの登用実績が実際に何件あるかということです。仮にこれまで多くの女性が登用されているのであれば信用することができる反面、一件もない場合は途中で退職されているのか、登用の可能性が低いと考えた方が良いかもしれません。

女性の割合が高いことを打ち出している場合

女性の活躍が目立ってきた昨今、企業の採用ブランディングの1つとして女性の割合や働きやすさを謳っている会社は多くあります。

ここで注意すべきは女性の割合に対する昇進率、もしくは経営幹部の女性比率を確認することです。事業上コールセンターの必要性から女性が多く就業している会社である場合などがあります。フラットな社風で昇進の可能性なども検討している場合には経営幹部の女性の割合を見ておいた方が良いでしょう。

賞与や査定のタイミング

企業によっては入社時期からすぐに査定や賞与がある場合は、新入者をカウントしないようにしている企業も多くあります。公正に判断するために一定期間の就業を条件とすることは企業にとっては当然のことです。

ここで注意すべきは賞与などに惹かれて入った場合、入社後に思わぬ誤解があり、賞与をもらえるのが半年以上先になる場合があるということです。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも各条件を細かく読み、面接などでは気軽に聞くことをお勧めします。

勤務時や面接の服装

面接に伺う際や普段の勤務時の服装によってでも企業の雰囲気を伺い知ることができます。特にコロナの影響で在宅勤務が多くなっている中、服装の指定をする企業はさらに絞られてくるでしょう。

資格取得が必要ない求人も

転職の準備として躍起になって資格を取得する人も多くいますが、これは間違った行為であることが多くあります。資格を持っていて損はありませんが、必要ない資格を保有するためにかけた時間がプラスになることもないためです。
むしろ同じ時間を使うのであれば、自分がしたい仕事やこれまでの自分を振り返っての経歴書を時間を割いて作成した方がためになると言えます。

40代〜50代の未経験求人での就職と転職

20代や30代に比べ、40代や50代での転職は難しいと思われがちですが、実際はどうなのでしょうか。

年齢は転職において1つの指標となりますが、必ずしも不利になると言うわけではありません。

企業が求めているのは、自社に合う優秀な人材ですので、年齢によって合わないと判断される場合もありますが、他の候補者よりもスキルや実績があれば転職も可能です。この場合の「スキル」というのは専門的スキルだけではなく、「ポータブルスキル」と呼ばれる持ち運び可能な基礎的スキルも対象となります。

上記を踏まえると、未経験であっても求人次第では転職が成功する事例は少なくありません。ただし、20代などに比べると、求人の絶対数は少なくなるので中長期的な転職活動をイメージするのが良いでしょう。

時短正社員で就職する選択肢

「正社員といえばフルタイム」「パートは時間が選べて無理がない」
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
あまり知られていませんが、就職する会社で最初から時短勤務として働く方が増えてきています。特にベンチャー企業では時短勤務の期限を明確に設けていない企業が多く、両立しつつ正社員としての恩恵を受けている人も多くいるようです。

時短正社員での雇用とは

1. 無期限労働契約を雇用主と結んでいる
2. フルタイムの正社員と同様に基本給や退職金を得ている

上記のように時短正社員は、「短時間勤務制度」と呼ばれるフルタイムより時間を短くして働く制度を利用して採用されている正社員を言います。
ワーママの就業率の向上に伴い、利用が増えており、逆に取り組みができない企業では子育て中の人材の離職が増えてきています。

<時短正社員での就職のメリット>

社員同様の算出方法による報酬を得ることができ、仕事の内容なども一定高度なものを求められるため、やりがいを感じて働くことができる可能性が高いです。

<時短正社員での就職のデメリット>

時間が短い状況でもフルタイムと変わらない業務量を求められたり、所属企業の状況により転勤や出張を求められる場合もあります。

どちらかというと働く個人にメリットがある制度ではあるものの、昨今の採用競争の激化から戦略的に時短勤務ができる方を採用する動きもあるようです。

正社員を目指す主婦におすすめの転職サイトとエージェント

求人を見る時の注意について話をしてきました。ここでは正社員での転職を目指す主婦におすすめの転職サイトを5つご紹介していきます。

30〜40代におすすめ!女の転職@type

求人企業数は1,000件と正社員を希望する主婦や母向けの案件が転職サイトの中でも非常に多いサイトです。

正社員や正社員への登用可能性がある案件が9割以上なので正社員に少しでも興味がある場合は登録しておいて良いでしょう。また育児と両立ができるように退社時間が明確に決まっている案件や、比較的事務や販売員の案件が多いため、「定時で帰りたい」「決まった仕事の内容を任されたい」という人にはオススメです。

おすすめポイント

  • ・正社員を希望する人向けの案件多数
  • ・両立がしやすい案件多数
  • ・未経験OKな求人多数

20代におすすめ!LiBzCAREER(リブズキャリア)

学歴はMARCH以上が多数でハイキャリア志向の女性向け求人が豊富な会員制求人サイトです。

実際に案件のレベルも誰もが知る有名企業や、幹部候補など難易度が高いものもあるため、出産前と変わらずキャリア形成のための転職を考えている産休・育休明けの主婦にはオススメです。

おすすめポイント

  • ・キャリアを作りたい女性向け案件多数
  • ・即戦力として期待される企業の案件多数

自分で探したい人におすすめ!Wantedly(ウォンテッドリー)

月間200万人が利用する、企業の魅力を十分に知った上で就職活動ができるマッチングサイトです。

登録してオファーを待つだけではなく、気になる企業に上限なくアプローチをかけることができます。最初から面接という形ではなく、「話を聞きたい」とボタンを押すだけでフランクに担当者と話すことができるのも特徴です。各企業のページの更新は各企業の中の人が行っているため、雰囲気や風土を十分に知ってから選考を受けることができます。

おすすめポイント

  • 合っている企業を自分から探すことができ、話を聞ける
  • 企業のことを社員目線で知り、選択できる

ワーママに人気のエージェント!QOOL(クール)キャリア

QOOL(クール)キャリアは都内の時短正社員求人を扱う転職エージェントです。特徴は求人のすべてがプロのコンサルタントが厳選したワーママにおすすめの企業である点です。

誰でも知っている人気企業だけではなく、子育てに理解のある会社かどうかという点も選考の1つにしています。忙しい中でもLINEでコンサルタントとすぐにやりとりができるから安心です。

まずは無料相談で自身の状況や転職活動の希望についてコンサルタントに伝えていきましょう。

収入や年収から働き方の決める方法

メリットとデメリットを比較しながら、どちらが良いのかをその都度判断することは重要です。一方で長期的な目線で見て、「いつ、いくら必要なのか」を考えることは判断の助けになるでしょう。

まずはケーススタディとして、以下の項目に「今」かかっているお金を計算してみましょう。
・衣類・服飾雑貨費
・食費
・生活用品費
・学校教育費
・学校外教育費(塾やオンライン学習)
・学校外活動(習い事や部活動)費
・医療費
・保育費
・保険費
・おこづかい
・子どものための預貯金・保険
・レジャー・旅行費

子供がまだ小さい場合には、そこまで費用がかかりませんが、小学生あたりから徐々にお金が膨らんでいくでしょう。
そしてそれらのお金を工面することができないのであれば、必然的に生活の質を落とすか、一定の収入を得られる環境にするしかありません。

現実的な考え方ではありますが、計画的なやりくりをすることで無理のない生計を建てられるはずです。

番外編!パート主婦が注意すべき厚生年金について

パート主婦であっても収入が増え、扶養を抜けると「厚生年金」の支払い義務が生じます。どのような場合に支払いが必要か、事前に確認しておきましょう。
下記いずれかの条件を満たす場合、厚生年金の被保険者になります。


1.1週間の所定労働時間、1カ月の所定労働日数が、一般社員の4分の3以上であること
2.5つの条件を満たす労働者

  • ・週20時間以上勤務
  • ・年収106万以上(賃金月額が月8.8万円以上)
  • ・1年以上の使用が見込まれる
  • ・従業員501人以上の勤務先で働いている
  • ・学生でないこと

扶養の額を超えるかどうかで支払いの額が大きく異なります。一時的に家計に与える影響もあるため、シフト制などで入っている場合には適宜確認を怠らないようにしましょう。

まとめ

主婦が正社員になるには、プライベートの時間が減り、生活リズムが大きく変わることは明らかです。それと同時に家庭や子育てのための経済的余裕や福利厚生のメリットを長期的に見て受けることができることがメリットであることも見てきました。
正社員になるには周囲の理解と協力が必要不可欠です。自分を受け入れてくれる企業をしっかりと判断しながら、自分自身のキャリアや人生をどう過ごしたいのかをもう一度見つめ直すことで新しい可能性が広がるかもしれません。

※1エン・ジャパン株式会社が運営するお仕事まとめサイト『女の求人マート(https://womanmart.jp/)』が2015年に子持ち女性639人を対象に行なったアンケート結果に基づく。

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