仕事を辞めたら保育園は退園になる?退職・転職したら必要な手続きと提出書類

保育園に子供を預けることで、働く時間を確保している共働き家庭は増えてきています。

保育園に預け入れをしながら転職をする場合、退園にならないように通常の転職以上に注意する必要があります。ここでは転職をしたら提出する書類や仕事を辞めたら行う手続きについてまとめました。

保育園に預けながら転職したらどうなる?

働く女性にとって、子供を保育園に預けられないことは死活問題。実際に昨今のコロナの影響で保育園に預けることができず、仕事においても苦労した方も多いでしょう。

人によっては思いきって今の会社を辞めてみたものの、転職活動がうまくいかず退園しそうになるなんてことも珍しくはありません。実際に「残り1ヶ月で転職先を決めないといけない!」という方が切羽詰まって派遣に登録することも多いようです。

保育園を退園にならないよう、まずは保育園の果たす目的について理解することで、注意すべき点が明らかになります。

保育園の機能

保育園とは、親が仕事をしていることに伴う「保育」を目的としています。
仕事をし続けることが大原則になっているため、仕事を継続する証明ができない場合は、保育園の機能を利用する資格がないとみなされ強制的な退園扱いとなってしまうのです。

例えば、仕事はしているものの、証明書の提出忘れにより、保育の必要性がないと判断されてしまうケースなどが挙げられます。必要な届け出をもれなく提出することは転職の有無に限らず必要です。

次に退園にならないための条件についてです。

就労証明書提出の猶予期間を厳守

証明書の提出以前に退職してしまった場合、注意が必要です。自治体によって求職の猶予期間が異なるものの、東京都内や神奈川であれば最大でも3ヶ月と定めています。更に待機児童問題がある場合は1ヶ月という市区町村もあるようです。

転職活動期間はスムーズに進んだ場合で1ヶ月。おおよそ2ヶ月〜3ヶ月が一般的と言われています。初めての転職活動であればより時間がかかります。そのため、退職のタイミングと書類提出のタイミングは特に注意が必要です。多くは入社の2週間前には就労証明書の提出が必要なため、お住いの自治体に問い合わせ、猶予期間について確認しておきましょう。

猶予期間が過ぎてしまった場合はどうなる?

猶予期間が過ぎてしまった場合は基本的に保育園を退園することになります。代替の方法としては、認可外保育園を探すか、自分で子供の面倒をみることになります。

認可外保育園といっても入園が難しい地域は一定発生する上、保育料が高くなる可能性があります。入園までに面接や先着順となるため、予期せぬ入園は不利に働く可能性があるので、注意が必要です。

就労証明書の記載方法に気をつける

保育園は保育をするための施設である以上、1日の就業時間によって保育が可能な時間も変わってきます。

例えば、月の就労時間が120時間以上の人とそれ以下の人では預け入れできる時間も異なります。転職する場合は就労証明書に記載内容として、就労時間が120時間となるよう確認をしておくことをお勧めします。

実際に園が預け入れが可能と判断していた就労時間に満たすことができず、預け入れができないという事態も発生しかねません。

保育園に預けながら転職・退職する際に必要な必要書類と提出の手続き

転職する際の届け出の内容は人によって変わってきます。

提出・必要書類:保育園に預けながら退職して求職状況になる人

書類提出先:市町村の役所

退職時の提出書類・必要書類:
・内容変更届・・・勤務先の変更や勤務先名の変更、就業状態(就労中や求職中など)の変更時に届出が必要なる書類
・求職活動申請書・・・求職活動を行う旨を開始日とともに記載する書類で、転職先を90日以内に決めることを条件としているものが多いです。
・支給認定変更・認定申告書・・・就労先変更や世帯構成変更、転園などの際に届出の必要がある書類

手続きに必要な提出資料は市町村によって異なりますので、自治体のホームページを事前に確認するようにしましょう。

提出・必要書類:保育園に預けながら、退職後すぐ転職ができる人

書類提出先:市町村の役所

転職時の提出書類・必要書類:
・支給認定変更認定申請書兼申請内容変更届・・・保育に関する変更前後の内容を申請する
・就労証明書・・・転職先企業に記入してもらう就労条件に関する証明書

手続きに必要な提出資料は市町村によって異なりますので、事前に確認する必要があります。
なお会社員であれば「就労証明書」を、自営業や農業の場合は「就労申告書」を自治体に提出することになります。会社に記載してもらう必要があるものもため、余裕を持って届け出の手続きを進めるようにしましょう。

直接自治体の保育課に提出せずに、保育園が受け取ってくれる場合もあります。
中には転職したものの変更手続きをしないままにして、役所から説明を求められ、最悪保育認定が取り消される事例も発生しているようです。

保育園入園決定後に転職したら要注意 

産休・育休後は元の職場に復帰をしなければいけないと考えている人が多いですが、必ずしも復帰する必要はありません。復帰する必要があるかどうかは、市区町村の条件次第となります。

東京都内では一部の自治体で元の職場への復職をした上で退職をすることを定めている区もあるため、自治体のホームページを確認するようにしましょう。

もし復職が前提となる場合には、入園年の4月または5月に復帰し、転職することになるため、転職先の企業との調整が必要です。知らずに選考を進め、いざ入社1ヶ月前のタイミングで入社時期を変更する場合は企業に迷惑をかけてしまう可能性があります。

自治体が問題なければ、保育園の申込をしつつ転職活動をスタートすることができます。特に毎年2〜3月は求人数が多くなる時期。転職活動を始めるにはぴったりのタイミングです。

ここでも就労証明書の提出が必要なため、転職する場合の勤務先の就業条件も念のため確認しておきましょう。勤務時間が大きく減少したり、収入が変動する場合には注意が必要です。

勤務時間に変動がある場合は、保育園の保育時間はフルタイム勤務を想定する「保育標準時間(最長11時間)」と、それ以下に区別されます。

正社員での転職の場合には保育標準時間に当てはまり、延長料金なしで最大11時間子供の預け入れが可能です。また夜間や延長保育の場合には追加で保育料が必要です。

収入の変動がある場合、保育園は自治体補助金や世帯所得をもとに保育料を算出しているため、点数となる階層区分が変動する場合は当然保育料の変動の可能性があることも覚えておきましょう。

その他、以下でよくある質問についてまとめました。

よくある質問①:父親が転職する際の保育園手続きは必要?

母親だけではなく、父親が転職するときも届け出が必要です。

市町村区によって、両親ともが勤務していることを条件にしている場合、どちらかの親が求職状態になると預け入れ時間が短くなる恐れがあります。

例えば、両親が勤務している場合には8:00〜19:00での預け入れが可能な場合でも、どちらかが求職状態になると10:00〜17:00の預け入れになるなど預け入れが制限されてしまいます。

転職活動では夜に面接が入るケースも少なくないため、活動をする上でも多少影響するでしょう。父親が退職した際なども早めに手続きを済ませておくことで安心することができます。

よくある質問②:もし一度保育園を退園すると再入園は難しい?その理由は?

転職活動を進める上で先に退職をした方が時間的な余裕が生まれ、うまくいくことはあります。ただし、猶予期間内に次の転職先を決められない場合は退園となり、再入園を検討しなければいけません。

その場合は認可外保育園を探すなど方法はありますが、認可に比べて園の占有面積が狭く、遊具も少ない上に、保育料が高い傾向にあります。

認可の保育園は一度退園すると再入園は難しいと言われています。特に0歳児クラスで入園した後退園をすると、1〜2歳児クラスは多くの地域で受け入れ制限が上限に達しているという理由から再入園が難しくなる可能性があります。慎重に手続きを進めるのが良いでしょう。

よくある質問③:保育園に預けながら転職したら?

子供を保育園に預けながら転職することはリスクに感じるかもしれませんが、多くの方が現職に籍を置きながら転職活動を進めています。

実際にワーママ専門の転職エージェント「QOOL(クール)キャリア」では、これまで数百名の転職のご支援をさせていただきました。繁忙期で忙しい、子供から手が離せなくて面接に行けない、求人を探すのに時間がかかる、など多くの女性が子育てをしながらの転職に悩みを抱えています。

専門のエージェントを利用することで、そもそも働き方含めた条件に合う企業のみが紹介され、面接は基本オンライン、企業との面接調整なども融通を利かせることができます。

保育園に預けながら仕事を辞めたいと思ったらどうする?

保育園と転職など複数のことを同時に検討しなければいけない場合、ネット上の情報を過信せず、必要な情報を的確に取得することが大切です。

仕事をしてない無職の状態になる前に自治体に確認する

認可保育園事情については基本的に自治体に確認するようにしましょう。特に産休・育休明けの転職を検討されている場合は、育休後現職への復帰の必要性についても自治体ごとに定められています。

保育園に預けているのに仕事をしてない状況になるとポイントにより預け入れが難しくなる可能性があります。転職をする際に保育園に問題ないかなどはそれぞれの管轄の役所に問い合わせてみると良いでしょう。

ママ向けのエージェントに相談する

転職をしても保育園に入れるためには企業に就労証明書を作成してもらう必要があります。

現職を辞めるタイミングで手続きについても転職エージェントなどに相談をし、実際の記入内容の相談や転職時期との相談などを早めのタイミングでするようにしましょう。

産休・育休中に転職しても問題ない?よくあるワーママの転職理由と気をつけるべきこと
https://www.qo-ol.jp/maternity_leave_jobchange

子育てママ・女性必見!ワーキングマザー(ワーママ)の転職に特化したサイトとエージェントまとめ
https://www.qo-ol.jp/workingmother-jobchange-sccess

無職にならないように転職活動のスケジュールを決定する

転職活動は応募から内定までに必要な期間がおよそ2〜3ヶ月が平均と言われています。実際は現在の仕事を辞めたいと思っても保育園の問題があるため、就業しながら転職活動をするケースが多いようです。

自治体の対応によりますが、都心だと一度仕事をしていない状態になってしまうと、2〜3ヶ月で次の就業先を決めない限り、保育園を退園しなくてはいけない状況になってしまいます。

育児休暇中の転職は通常の転職に比べて夜など避ける時間が少なく、面接日程調整や実施に想定以上に時間がかかります。無理のないスケジュールでできる限り早期に決定するためにも必要な情報は収集しておくようにしましょう。

>>関連記事:ワーママの転職は難しい?30代子持ち女性で正社員で転職した実例を交えてわかりやすく解説!

求人応募、書類選考、面接の実施

決定したスケジュールに沿って、求人を確認し条件にマッチしたものに応募していきましょう。求人を確認している際、ワーママの転職においては「時短勤務の可否が不明」「内部の体制など詳細な情報が欲しい」ということが多くあります。

まだまだ通常の求人では、ワーママが仕事を辞めたいと考えている「時間が合わない(時短勤務ができない)」「社内の理解が得られない」といった内容に必要な情報が不足しています。ワーママ専門のエージェントを利用することで、社内雰囲気や時間に関する適切な情報をもらえるので活用するのがおすすめです。

書類選考が進んで、面接の機会を得たらしっかりと企業情報を収集して臨みましょう。面接で必ずと言っていいほど聞かれる転職理由に関して「ワークライフバランスが取れないため転職」「残業を減らしたいから転職」という内容ですと良い印象を与えることができません。

自分の話したいことではなく、相手が聞いた時にどう感じるかを考えながら話す内容を考えるようにしましょう。

内定後の手続き

無事に企業から内定をいただき、承諾した後は以下をお忘れなく進めましょう。

<就業している場合>
内定承諾後、現職に退職交渉を行います。育児休暇中に転職し、入社することは可能ですが、住んでいる自治体によっては育休明けの転職のみ(育休中の転職はNG)認めているケースがあります。その場合は、一度復帰し、その後転職できるようスケジュールを現職と調整しましょう。

企業によっては申し出をした途端に退職を依頼されるケースがありますが、必ず育休復帰後に元の職場に戻るよう退職申し出の時期を含めて検討する方が良いと考えられます。

退職交渉を完了させ、入社日が決まったら転職先の企業に「就労証明書」の記載を依頼しましょう。

>>関連記事:就労証明書の記載の仕方に関してはこちら

役所に提出が完了しましたら、転職先の企業と転職に向けた準備や提出書類の用意を進め、入社に向けて準備していきましょう。

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